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こんにちわ2017年7月号 認知症への取り組み 内科医長 森 英城
医療技術の進歩によって、日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳にまで延長。今後も高齢者の人口比率増加が見込まれています。 高齢化社会が予想されるこの日本で、2025年には65歳以上の高齢者の内、5人に1人、総数700万人が認知症に罹患すると推計結果が出ています。 平成26年厚生労働省の「患者調査」では、「...
こんにちわ2017年6月号 高血圧と健康寿命 院長 高田泰治
日本で最も多い病気は高血圧症です。高血圧症の人は約四千万人といわれ、日本人の三人に一人は高血圧症ということになります。 なぜ高血圧は悪いのでしょうか?それは高血圧によって動脈硬化が進行するために脳卒中、心筋梗塞、腎臓病などの合併症の原因となるためです。最近では、高血圧症に伴って脳動脈硬化が起こり、脳血管性認知症...
西条中央病院ニュースVo.l20 誤嚥性肺炎と口腔ケア 歯科 田村淳
高齢者や要介護者は、様々な基礎疾患をもっていて、機能障害を起こしている場合が多いため、口腔内の清掃が思うようにできず、不潔になりやすく、体力が低下していることから感染症にかかりやすくなっています。特に高齢者は肺炎を引き起こし、死に至る場合が多い現実があります。最近では、高齢者や要介護者の口腔ケアが行き届いているほど肺...
西条中央病院ニュースVol.20 誤嚥性肺炎と口腔ケア 歯科 田村淳
誤嚥性肺炎と口腔ケア 高齢者や要介護者は、様々な基礎疾患をもっていて、機能障害を起こしている場合が多いため、口腔内の清掃が思うようにできず、不潔になりやすく、体力が低下していることから感染症にかかりやすくなっています。特に高齢者は肺炎を引き起こし、死に至る場合が多い現実があります。最近では、高齢者や要介護者の口腔ケ...
こんにちわ2017年5月号 ADPKD? 循環器内科 医長 入田 純
常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)という病気を聞いたことがありますか? 2つある腎臓に大小様々な嚢胞という液体の溜まった袋ができて、加齢とともに嚢胞が増加増大し、腎臓の機能が低下する病気です。生涯、腎機能が低下しない患者さんもいますが、70歳くらいまでに半分の人が末期腎不全になると言われています。日本での透析導...
こんにちわ2017年4月号 新しい専門医制度について 副院長 外科 小野仁志
今年も桜の季節がやってきました。新年度ということで、医学界の新しい専門医制度について説明したいと思います。 いままで医師は、医学部卒業後、国家試験に合格し、医師免許を取得した後に、2年間の初期臨床研修を終了すれば、内科や外科など、どの診療科を選んでもよく、指導医、専門医、認定医などの資格も複数の科にまたがり、取得可...
こんにちわ2017年3月号 高齢者と心臓病 循環器科部長 中村 真胤
「高齢者」とは昭和31年に国連の報告書が当時の欧米の平均寿命などをもとに、65歳以上を「高齢」と表現したことを受けて、日本でも65歳以上の人を「高齢者」と位置づけてきました。昭和31年当時の日本人の平均寿命は、男性が63.59歳、女性が67.54歳でしたが、その後、食生活の改善や医療の進歩などで延び続け、平成27年...
こんにちわ2017年2月号 お子さん・お孫さんは大丈夫? 古くて新しい病気「ビタミンD欠乏性くる病」を知っていますか? 小児科部長 濱田 淳平
かつて栄養不足の時代に多かった乳幼児の「ビタミンD欠乏性くる病」は、食糧事情の改善とともに姿を消し、過去の病気とされていました。しかし、最近再び増加傾向となり、古くて新しい病気として注目されています。ビタミンDが欠乏すると、くる病(O脚=下肢の骨が変形して極端な内股になる)を発症し、身長の伸びが悪くなることが知られ...
こんにちわ2017年1月号 謹賀新年 院長 高田泰治
新春の候、年頭にあたり謹んでご祝詞を申し上げます。当院が新しい年をつつがなく迎えることができましたのも、ひとえに皆様のご支援、ご厚情のお陰と心よりお礼申し上げます。 西条中央病院は昭和29年4月に創立して以来、地域医療ならびに救急医療に貢献して参りましたが、特に昭和61年6月に救急告示病院の認可...
西条中央病院ニュースVo.l19 心臓リハビリテーションの開始について 内科部長 中村 真胤
リハビリテーション(リハビリ)というと、多くの皆さんは、整形外科の手術後や脳卒中の患者さんが行う歩行や手足の運動の訓練をイメージされると思います。このリハビリの一分野として、最近、「心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)」が注目されています。心筋梗塞、狭心症、心臓手術後の患者さんは、心臓の働きが低下しています。また、...
西条中央病院ニュースvol.19 心臓リハビリテーションの開始について 内科部長 中村真胤
心臓リハビリテーションの開始について リハビリテーション(リハビリ)というと、多くの皆さんは、整形外科の手術後や脳卒中の患者さんが行う歩行や手足の運動の訓練をイメージされると思います。このリハビリの一分野として、最近、「心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)」が注目されています。心筋梗塞、狭心症、心臓手術後の患者さ...
西条中央病院ニュースVo.l18 予防接種は親から子への最高のプレゼント! 小児科 濱田 淳平
「感染症で入院する子どもたちが減ってきている」。これは多くの小児科医が、最近よく口にする話題です。もちろん少子化の影響はあるかもしれませんが、最大の理由は予防接種の普及と考えています。私が小児科医になった15年程前に比べても、細菌性髄膜炎・肺炎・難治性中耳炎、嘔吐下痢に伴う重症の脱水で入院する子どもは明らかに減少して...
西条中央病院ニュースVol.18 予防接種は親から子への最高のプレゼント! 小児科 濱田 淳平
予防接種は親から子への最高のプレゼント! 「感染症で入院する子どもたちが減ってきている」。これは多くの小児科医が、最近よく口にする話題です。もちろん少子化の影響はあるかもしれませんが、最大の理由は予防接種の普及と考えています。私が小児科医になった15年程前に比べても、細菌性髄膜炎・肺炎・難治性中耳炎、嘔吐下痢に伴う...
西条中央病院ニュースVo.l17 昨日、今日、そして明日の西条中央病院 院長 髙田泰治
平成26年(2014年)、西条中央病院は創立60周年の記念すべき年を迎え、今後さらに新たな発展をするために、記念事業として新病院棟を建設することにいたしました。平成26年7月に着工し、平成27年8月末に完成しました。新病院棟は急性期医療に特化した病院、すなわちDPC病院として運営する構想です。新病院棟は道路を挟んで慢...
西条中央病院ニュースVol.17 昨日、今日、そして明日の西条中央病院 病院長 髙田泰治
昨日、今日、そして明日の西条中央病院 西条中央病院は昭和29年(1954年)4月29日に倉敷中央病院の分院として、医療を通じて地域社会に奉仕し、地域住民の健康を支えることを目標に創設されました。当初は、診療科目は内科、小児科、外科、産婦人科、眼科、放射線科、歯科の7科、ベッド数はわずか60床で、医師5名、職員総数5...
西条中央病院ニュースVo.l16 病気を治すのは誰? 内科 太宰康伸
この表題を見て、不思議に思われましたか?。病気を治すのは、医療従事者ですか、それとも、病気を持った方ですか。少なくとも、私は病気を治すのは病気を持った方と考えています。医療従事者は、確実性の高い知識をもとに治すための方向性を示して具体的な指導・治療を行い、病気が治るように、あるいは、悪化しないように支えているにすぎ...
西条中央病院ニュースVol.16 病気を治すのは誰? 内科 太宰康伸
病気を治すのは誰? この表題を見て、不思議に思われましたか?。病気を治すのは、医療従事者ですか、それとも、病気を持った方ですか。少なくとも、私は病気を治すのは病気を持った方と考えています。医療従事者は、確実性の高い知識をもとに治すための方向性を示して具体的な指導・治療を行い、病気が治るように、あるいは、悪化しない...
西条中央病院ニュースVo.l15 眼科のご案内 眼科部長 松岡美紀子
風がすっかり秋の気配を帯びてまいりました。訳あって地元である西条に帰ろうと決めたのが、昨年4月。早いもので、本年4月に西条中央病院に赴任してからもう半年、日に日に近づく祭りに心躍る私は、やはり西条っ子です。 当院眼科は、10年近く常勤医師が不在であり、非常勤医師による外来診療は行っていたものの、入院手術はすべて...
西条中央病院ニュースVol.15 眼科のご案内 眼科部長 松岡美紀子
眼科のご案内 風がすっかり秋の気配を帯びてまいりました。訳あって地元である西条に帰ろうと決めたのが、昨年4月。早いもので、本年4月に西条中央病院に赴任してからもう半年、日に日に近づく祭りに心躍る私は、やはり西条っ子です。 当院眼科は、10年近く常勤医師が不在であり、非常勤医師による外来診療は行っていたものの、...
西条中央病院ニュースVo.l14 『DPC対象病院になりました』
当院は、このたび2年間の準備期間を経てDPC対象病院になりました。平成26年4月以降の入院患者さんからは、DPCの算定方法に準じて診断群分類区分により算定していきます。DPC制度が導入されてから11年経過しており、西条・新居浜医療圏では、すでに4病院がDPC対象病院として稼動している状況でしたので、いろいろ教わりな...