Author Archive
こんにちわ2018年11月号 静脈血栓塞栓症 循環器内科 医長 入田 純
この原稿を書いている日は、台風24号が西条市を直撃しているまさにその日でした。当日、私は日直で西条市の2次救急を担当しておりました。何とか無事、仕事を終え、病院の外へ出てみると、豪雨で西条中央病院の傍の川は溢れそうでした。それでも帰宅の途へ車を走らせましたが、高速道路は通行止め、西条市の様々な道路が冠水しており、結...
こんにちわ2018年10月号 逆流性食道炎が増加しています 副院長 放射線科 二宮 克彦
皆さんは逆流性食道炎という病気をご存じでしょうか?逆流性食道炎とは胃酸が逆流し、食道粘膜を刺激し不快な症状を引き起こしたり、食道粘膜を傷つけてしまう病気です。通常は胃液が逆流しないように食道括約筋の働きで食道の出口は閉じていますが、逆流性食道炎はこの筋肉がゆるみ、胃液が逆流して起こります。近年急速に増加しており、高...
こんにちわ2018年9月号 住宅型有料老人ホーム 「ココロココ西条」 院長 髙田泰治
西条中央病院では、ご承知のように平成27年12月に新病院棟が完成しました。この結果、病院の南側にある建物(3番館)が空きましたので、この建物を改修し、外部委託により住宅型有料老人ホームを運用することになりました。本年10月に50室を擁する住宅型老人ホーム「ココロココ西条」が出来上がる予定です。 ...
こんにちわ2018年8月号 ぜん息について 小児科 医長 桑原 優
ぜん息ってどんな病気? ぜん息は、呼吸をするときの空気の通り道(気道)がせまくなって、呼吸が苦しくなる状態(ぜん息発作)を繰り返す病気です。 ぜん息の人は気道に慢性的な炎症があるため、刺激に対して反応しやすい状態になっています。つまり、ちょっとした刺激にもすぐに反応してしまって、ぜん息発作をくり返すのです。 &...
こんにちわ2018年7月号 腸内細菌叢について 内科部長 太宰康伸
腸内細菌とは、腸の内部に生息している細菌のことで、ヒトでは100種から3000種類に及ぶ100兆個から1000兆個の菌が、互いに排除したり共生関係を築きながら生存競争を繰り広げて一定のバランスを保ち、宿主であるヒトと共存した生態系を作りだしている。重量にすると約1.5-2kgに相当し、糞便の約半分は腸内細菌か、また...
こんにちわ2018年6月号 高齢者の心不全 循環器内科 部長 中村 真胤
心不全とは、心臓に何らかの異常があり、心臓のポンプ機能が低下して、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態をいいます。心臓は無理して血液を送り出そうとしますが、こうした状態が続くと、心臓はやがて疲れてしまいます。心不全はひとつの病気ではなく、心臓のさまざまな病気(心筋梗塞、弁膜症、心筋症など)や高血...
西条中央病院ニュースVo.l22 もっと母乳育児を応援したい! 産婦人科医長 吉田望
女性は出産すると母乳が出ます。ところが何の苦労もなく初めから十分量の母乳が出る方はわずかです。大多数は初めに多少の苦労とコツが必要です。母乳育児をしたい方に適切な手段と方法を伝授・支援して、当院では産後1か月健診時の完全母乳率80%以上を維持しています。しかし問題はその後も楽しく母乳育児を続けていくこと。世にあふれる...
西条中央病院ニュースVol.22 もっと母乳育児を応援したい! 産婦人科医長 吉田望
もっと母乳育児を応援したい! 女性は出産すると母乳が出ます。ところが何の苦労もなく初めから十分量の母乳が出る方はわずかです。大多数は初めに多少の苦労とコツが必要です。母乳育児をしたい方に適切な手段と方法を伝授・支援して、当院では産後1か月健診時の完全母乳率80%以上を維持しています。しかし問題はその後も楽しく母乳育...
こんにちわ2018年5月号 おしりの悩みの相談について 副院長 外科 小野仁志
痔は、いろいろな肛門疾患を総称する名称です。痔の3大疾患には、痔核、痔瘻、裂肛があります。痔の診断と治療は、外科や肛門科で行われます。痔核は肛門周辺の血管に一部がうっ血してでてきたものです。痔瘻は、肛門周囲にたまった膿が破れ出て、膿が通る穴ができたものです。裂肛は肛門上皮が切れてさけたものです。 ...
こんにちわ2018年4月号 「寝る子は育つ」は本当です 小児科部長 濱田 淳平
昨年度より小学校・中学校の学校健診で成長曲線が活用されるようになりました。これまでは、学期ごとに身長や体重を数値で記入していただけでしたが、この数値を線で結びグラフ化することにより、現在の身長が低い・高いだけではなく、ここ最近の身長の伸びが悪くなっている・身長が伸びすぎているなど、いろいろな情報が得られるようになり...
こんにちわ2018年3月号 インスリンの展望 糖尿病内科 藤原 正純
名古屋大学と東京医科歯科大の研究チームは、血糖値に応じて自動的にインスリンを出せる新素材を開発した。実用化すれば、患者の皮膚に貼るだけで糖尿病治療ができるようになり、5年後にヒトでの臨床研究を目指すという。研究成果が米科学誌「サイエンス・アドバンシズ」(電子版)に掲載された。 糖尿病は血糖値を下げるインスリンを...
こんにちわ2018年2月号 正常な月経を知ってください 産婦人科医長 吉田 望
月経については家族でもあまり話はしないもの。自分の月経が正常と思っていたら実はかなり異常だったというケースが後を絶ちません。早めに対処すれば将来大変な思いをせずに済むことも多いです。 ぜひ、正常な月経を知り、外れている場合は婦人科に相談しませんか。 *************************** 正...
こんにちわ2018年1月号 謹んで新年のご挨拶を申し上げます 院長 髙田泰治
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 当院がつつがなく新しい年を迎えることができましたのも、ひとえに皆様のご支援、ご厚情のお陰と心よりお礼申し上げます。 日本人の百才以上の人口が6万7千人を越えるようになり、人生百年の時代を迎えているといわれています。最近、健康寿命という言葉をよく耳にします。...
こんにちわ2017年12月号 今日からできる新習慣!リッドハイジーン(眼瞼清拭) 眼科部長 松岡 美紀子
皆さん、髪の毛を洗う習慣はありますよね。では、「まつげ」を洗っていますか? まつげには、いろんな汚れが付着します。ほこりや皮脂、落としきれなかったアイメイクなど。これらの汚れ、普通に洗顔しただけだと意外と残ってしまいがちです。そして汚れが付着したままだと、様々な目のトラブルを引き起こします。目のゴロゴロ感、かゆ...
こんにちわ2017年11月号 胆道結石について 放射線科医長 吾妻 佐奈江
胆汁は肝臓で1日に約500~800ml作られ、胆管を通り膵管と合流して、十二指腸へと分泌され脂肪や炭水化物の消化を助けます。胆嚢はこの胆汁を一時的に蓄えておく貯水池のようなものです。 胆汁の成分は、胆汁酸、コレステロール、ビリルビンといわれる胆汁色素等でできています。これらの成分のバランスが崩れると、胆石ができ...
西条中央病院ニュースVo.l21 当院の人工膝関節置換術について 整形外科部長 竹田治彦
変形性膝(ひざ)関節症はその定義にも寄りますが、国内の疫学調査(ROADプロジェクト)において国内では約2400万人の患者さんが存在すると言われています。最近ではグルコサミドグリカン(ヒアルロン酸ナトリウムを含めて)等が変形性膝関節症に対する補助食品としてテレビなどで流れるようになって、国民のその治療にかかわる関心が...
西条中央病院ニュースVol.21 当院の人工膝関節置換術について 整形外科部長 竹田治彦
当院の人工膝関節置換術について 変形性膝(ひざ)関節症はその定義にも寄りますが、国内の疫学調査(ROADプロジェクト)において国内では約2400万人の患者さんが存在すると言われています。最近ではグルコサミドグリカン(ヒアルロン酸ナトリウムを含めて)等が変形性膝関節症に対する補助食品としてテレビなどで流れるようになっ...
こんにちわ2017年10月号 痛み止めの薬の進歩 整形外科部長 竹田 治彦
整形外科の外来で変形性関節症や椎間板ヘルニア等の中で手術でない治療として保存的治療に対症療法を行う事は少なくありません。特に「痛み」に対して「痛み止め」の薬を処方する機会は多くあります。「痛み止めですか?」と言われることもありますが、骨や関節の構造たんぱくの退行変性など物理的、生化学的変化を伴う疾患を再生・再建に導...
こんにちわ2017年9月号 筋トレのススメ~中年太りが気になる方へ~ 副院長 放射線科 二宮 克彦
人は加齢によって筋肉が衰え、一般的に筋肉量は40代になると20代の頃から約20%減少すると言われています。筋肉量が減ると基礎代謝が減少し、摂取エネルギーが消費するエネルギーを上まわるようになり、多くの人が加齢とともに肥満し、いわゆる「中年太り」に陥ります。「メタボ」や生活習慣病の予備軍が形成されるわけです。 &n...
こんにちわ2017年8月号 健康管理センター 院長 髙田泰治
西条中央病院健康管理センターでは、癌の早期発見と生活習慣病の予防を目的として、年間1万人を越える健康診断や人間ドックを行っています。 日本は世界一の長寿国となっています。しかし、いくら長生きしても健康でなければ意味がありません。健康でいることは誰しも願うことですが、このためには日頃の健康管理や病気の早期発見と予...