増加する大腸癌 放射線科部長 吾妻佐奈江(こんにちわ2026年8月号)
麻酔科医は増加しているのに麻酔科医不足?
日本における大腸癌の罹患数・死亡数は年々増加しており、1975年から男女ともに増加しています。最新の統計では。部位別のがん死亡数は男性で2位、女性では1位とどちらも上位を占めています。※国立がん研究センター「最新がん統計」2024年データによる
大腸癌の発生には生活習慣が大きく関わりがあるとされています。具体的に、加齢・喫煙・肥満・過度な飲酒・運動不足・便秘・加工肉や赤身肉の摂取等が大腸癌の危険因子として挙げられています。他、増加傾向にある潰瘍性大腸炎を含めた炎症性腸疾患があると大腸癌の発生するリスクが高くなると言われます。
また、大腸癌の発生は遺伝的素因の関わりがあり、特に家族性大腸腺腫症やリンチ症候群の家系では、近親者に大腸癌の発生が多く見られます。初期の大腸癌は症状がほとんど見られず発見されにくい病気です。病気が進行すると血便や便が細くなる、腹痛や腹部膨満感、体重減少、貧血等の症状が出現します。初期の段階で大腸癌が発見された場合は、内視鏡を使用してお腹を切らずに大腸癌を切除することが可能です。自覚症状がない大腸癌を見つけるために、便潜血検査による検診が実施されています。便潜血検査は腫瘍からの微小な出血を検出する検査であり、検査結果が“要精密検査”となった方は大腸カメラでの精査が必要になります。
当院では、希望があれば鎮静剤を使用して大腸カメラを受ける事ができるため、比較的苦痛なく検査を受ける事ができます。便潜血陽性を指摘された、お腹の症状が気になる方はお気軽にご相談ください。。
放射線科部長 吾妻佐奈江