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院内デイケア ボランティア募集
当院では、入院中の高齢者の方を対象に、週2回院内デイケアを行っていますが、 ボランティアとして一緒に活動して頂ける方を募集しています。 ご応募いただける方は、是非一度ご連絡をお願いします。
こんにちわ2020年2月号 糖尿病食事療法の一つ 糖尿病内科 藤原正純
当たり前の事ですが、召し上がった食事は胃に入ります。少しずつ腸へ移動し消化、吸収されます。御飯やうどんなど炭水化物は徐々に分解され、最終的には小腸でブドウ糖になり、吸収されて肝臓に行きます。そこでも取り込まれグリコーゲンなどになり、残りが全身に回る訳です。摂りすぎにより、糖濃度が高くなりますが、体にとっては必要な栄...
こんにちわ2020年1月号 謹んで新年のご挨拶を申し上げます 院長 髙田泰治
昨年は天皇陛下の即位に伴い元号が令和に改められ、天皇・皇后両陛下を祝うパレード「祝賀御列の儀」が、多くの国民の祝福を受けて無事執り行われました。当院がつつがなく令和二年を迎えることができましたのもひとえに皆様のご支援、ご厚情のお陰と心よりお礼申し上げます。 今年は二回目の東京五輪が開催されます。1964年の東京...
こんにちわ2019年12月号 大腸憩室症が増加しています 副院長 二宮克彦
今回は大腸憩室についてのお話です。大腸ポリープは耳にする機会が多いと思いますが大腸憩室を皆さんご存じでしょうか。憩室(けいしつ)とは大腸壁の一部が腸管外に袋状に突出した状態を言います。便秘などで大腸の内圧が上がると、腸管壁の弱い部分が圧に負けて外に飛び出し袋状に膨らみ憩室となります。近年非常に増加した疾患ですが、食...
こんにちわ2019年11月号 地震、台風、怪我、病気… 外科医長 松野裕介
各地に大きな被害をもたらした台風19号。「ハギビス」という国際的な名称以外に、気象庁が42年ぶりに名称をつけられるそうで、1997年「沖永良部台風」以来とのことです。中には遠方のご家族で被害に遭われた方もいらっしゃるようであり、心よりお見舞いを申し上げます。誰しも災害には見舞われたくないところですが、台風のみならず...
西条中央病院ニュースvol.25 麻酔を受けられる患者様へ 麻酔科 葛川 洋介
手術のために麻酔が必要な患者様の多くは、これまでにご関心を持つ機会が少ないため、麻酔についてあまり知識がない方が普段の診療で多くおられるように思います。今回を機に、患者様に少しでも麻酔・麻酔科医を知っていただければと思います。 麻酔とは? 手術や処置は、痛みや出血、その他のストレスを伴います。この...
こんにちわ2019年10月号 心と体 内科部長 太宰康伸
病気になると気分が滅入る、逆に、気分が滅入ると体調が悪くなると言うように、心と体は密接な関係にあります。また、病気のほとんどは、心の働きに影響する何らかのストレスが、直接的に、あるいは、間接的に影響しているといわれています。さらに困った事は、心の働きの核となる意識に関して、表面意識が自分の行動、意思決定の主体と思っ...
こんにちわ2019年9月号 ロコモティブシンドローム 整形外科医長 中田浩史
“終活”が流行語大賞にノミネートされてから5年以上が経ち、老後や今後の生活について悩まれている方も少なくないと思います。「旅行に行きたい」「趣味を生涯続けたい」等々人それぞれにやりたいことはあると思いますが、その前提として健康でいることが重要です。実際、健康で日常生活を送れる期間(健康寿命)は平均寿命よりも男性で9...
こんにちわ2019年8月号 アレルギー性鼻炎の最近の治療 小児科医長 桑原 優
アレルギー性鼻炎は、日本人の約4割が罹患している病気で、「くしゃみ」「鼻水(鼻漏)」「はなづまり(鼻閉)」を3主徴とし、ダニが原因の通年性アレルギー性鼻炎とスギなどの花粉が原因である季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)に分類されます。アトピー性皮膚炎や喘息と異なり、アレルギー性鼻炎の患者さんは増加しており、また、小さい...
こんにちわ2019年7月号 心房細動と脳梗塞 循環器内科部長 中村真胤
心臓は、規則正しいリズムで全身に血液を送り出すポンプとして重要な働きをします。この規則正しいリズムは、心臓内で作り出される電気信号でコントロールされていますが、電気信号が乱れ、心臓の拍動リズムが不規則になる状態を不整脈といいます。心房細動は、心臓の4つに分かれた部屋のうち、「心房」と呼ばれる上の2つの部屋で生じた異...
こんにちわ2019年6月号 「令和」を健康に生きるために 院長 髙田泰治
本年5月1日に天皇の即位と共に元号が改められました。「平成」の時と同じように、菅(すが)官房長官が額に入れた「令和」の文字を高々と掲げて新元号を発表しました。「令和」は、およそ好意的に国民に受け入れられているように思います。 新しい「令和」の時代となり、希望に満ちた未来に向かって生きていくために、まず健康でなく...
西条中央病院ニュースvol.24 学校検尿についてご存知ですか? 小児科医長 加賀田 敬郎
学校検尿についてご存知ですか? 腎臓が悪い、ってどのような状態でしょうか?おしっこが出なくなる?体がむくむ?しんどくなる?熱が出る?・・・色々な症状を想像されると思いますが、腎臓の病気はなかなか自覚症状がありません。目に見えて具合が悪くなった時には、腎臓の働きは相当悪くなってしまっています。では、腎臓病を早期発見す...
西条中央病院ニュースvol.24 学校検尿についてご存知ですか? 小児科医長 加賀田敬郎
腎臓が悪い、ってどのような状態でしょうか?おしっこが出なくなる?体がむくむ?しんどくなる?熱が出る?・・・色々な症状を想像されると思いますが、腎臓の病気はなかなか自覚症状がありません。目に見えて具合が悪くなった時には、腎臓の働きは相当悪くなってしまっています。では、腎臓病を早期発見するにはどうですれば良いか、答えの1...
こんにちわ2019年5月号 近視抑制に関する最新の話題 眼科部長 松岡美紀子
近視は、「無調整の状態で眼に入る平行光線が網膜の手前で結像する目の屈折状態」と定義されています。裸眼では近くは見えますが、遠くは焦点が合わないのでぼやけてしまいます。近視は眼の長さ(眼軸長)が長くなり発症すると考えられていますが、その詳細な原因については未だ不明です。近視人口は世界的に増加の一途をたどり、現在では世...
こんにちわ2019年4月号 虫垂炎の治療法 副院長 小野仁志
元号が平成から令和へと変わり、今月号は、令和元年5月号となります。 平成の30年間に、医療の分野では、疾患構造や治療方針が変遷してきました。 外科が扱う、急性虫垂炎も治療方針が変化している一つです。 虫垂は、小腸から大腸への移行部近くに突き出た、太さ1cm以下、長さ5-8cm程度の細い管状...
西条中央病院ニュースvol.23 現在のがん事情と当院の取り組み 外科 松野裕介
現在のがん事情と当院の取り組み 最近ではテレビでも「2人に1人ががんに罹る」と言われているように年々、がんは増加傾向にあります。その原因として「がんは細胞のコピーミスにより始まる」とされており、高齢化による機会の増加が主な要因といわれています。予防――コピーミスの頻度低減・修復のためには、禁煙・節酒・食生活・運動...
こんにちわ2019年3月号 動脈硬化は怖い病気のはじまり 内科医長 森 英城
動脈硬化とは、動脈の加齢現象で血管の壁が脂肪の沈着などにより厚くなったり、高血圧の影響や石灰の沈着などで硬くなったりする現象です。動脈硬化の進行により血液が流れにくくなったり、弾力性が失われて血管がもろく壊れやすくなります。結果、心筋梗塞、脳梗塞の原因となります。 日本における死因の4人に1人は動脈...
こんにちわ2019年2月号 機能性ディスペプシアについて 放射線科医長 吾妻 佐奈江
機能性ディスペプシアとは、あまり聞きなれない病気と思いますが、胃の痛みや胃もたれなどのさまざまな症状が慢性的に続いているにもかかわらず、内視鏡検査などを行っても、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がん等のような異常がみつからない病気です。生命にかかわる病気ではありませんが、つらい症状により、患者さんの生活の質(QOL)を大き...
こんにちわ2019年1月号 新年明けましておめでとうございます 院長 髙田泰治
今年は5月1日に天皇の即位と共に元号が改められます。西暦645年に孝徳天皇が定めた「大化」に始まり、「平成」まで247の元号が定められてきました。次の新元号名がどのようになるのか興味津々です。 天皇一代に元号を一つとする「一世一元制」は明治22年に定められました。それまでは天皇の代替わりだけでな...
こんにちわ2018年12月号 高尿酸血症(痛風)について 整形外科部長 竹田治彦
今日の話題は高尿酸血症(痛風)についてです。 高尿酸血症の話ですが、十数年前の当紙面「こんにちは」の中で当時の西条中央病院の整形外科の松本先生が分かりやすく説明・解説されました。十年ひと昔、ここで再び、今の高尿酸血症の治療について紹介します。 さて、高尿酸血症は尿酸代謝に関する疾患です。以前は...