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妊娠高血圧症候群とは   産婦人科主任医長 村上雅博

 妊娠期に高血圧を発症した場合、妊娠高血圧症候群といいます。妊娠20週以降で高血圧のみでは妊娠高血圧症、高血圧にタンパク尿を合併した場合は妊娠高血圧腎症と診断します。2018年からはタンパク尿を認めなくても、肝機能障害、腎機能障害、神経障害、血液凝固障害、胎児発育不良があれば妊娠高血圧腎症としています。血圧が140/90mmHg以上から高血圧とし、160/110mmHg以上では重症とします。妊娠前や妊娠20週までに高血圧を認める場合は高血圧合併妊娠と診断します。妊娠32週未満で発症した場合は重症化しやすく、血圧の上昇やタンパク尿の増悪を認めると加重型妊娠高血圧腎症と診断し、けいれん発作(子癇)や脳血管障害に注意が必要となります。初産婦、多胎妊娠、肥満、高齢、また前回妊娠が妊娠高血圧症候群だった場合はハイリスクです。

 

 妊娠高血圧症候群に罹患すると産後数十年後のメタボリックシンドロームや脳血管障害、虚血性心疾患、腎疾患を発症しやすいことがわかってきました。わが国の中高年高血圧患者の母子手帳を確認すると約70%に妊娠高血圧症を認めました。海外の研究では妊娠高血圧症候群の患者に対して産後も継続的に運動療法、食事制限、禁煙などの生活習慣への指導介入をおこなうことで心血管疾患の発症リスクを減少させたと報告されています。わが国にはこのようなデーターが不足しています。現在、愛媛大学と協力して、当院で妊娠高血圧症候群と診断された方々に対して産後の食生活、運動習慣、健康状態に関するアンケート調査を予定しています。これは西条地域の女性の生涯にわたる健康支援施策に資するものと思われますので是非ご協力お願いします。

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