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2018-04-01

こんにちわ2018年4月号 「寝る子は育つ」は本当です 小児科部長 濱田 淳平

 昨年度より小学校・中学校の学校健診で成長曲線が活用されるようになりました。これまでは、学期ごとに身長や体重を数値で記入していただけでしたが、この数値を線で結びグラフ化することにより、現在の身長が低い・高いだけではなく、ここ最近の身長の伸びが悪くなっている・身長が伸びすぎているなど、いろいろな情報が得られるようになりました。

 それでは、身長の伸び方に、どのような異常があれば病院を受診すべきなのでしょうか?

 身長の伸びが悪く、明らかに標準身長から離れていく場合は注意が必要です。4歳頃から思春期に入る前までは、男女ともに年間5〜6㎝程度伸びます。学童期に1年間の身長の伸びが4㎝未満であれば、成長ホルモンが不足している可能性がありますので受診をお勧めします。

 思春期が早いか遅いかも身長の伸び方に大きく影響します。思春期が開始する平均年齢は、女児が9歳6ヵ月、男児が11歳とされています。この年齢よりも明らかに早く思春期が来る場合を、思春期早発症と呼び、女児に多いのが特徴で、原因不明なことが多いです。一方で男児では頻度が少ないですが、脳腫瘍などが原因で、早期の治療が望まれる場合もありますので受診をお勧めします。思春期が早く来るお子さんでは、早く骨が完成してしまい低身長になることも多いです。逆に、思春期がかなり遅く来る、思春期遅発症は男児に多いのが特徴で、一時標準身長より離れますが、11歳頃までの身長が低くなければ、最終身長はそれほど低くならないことが多いです。

 最後に、「寝る子は育つ」という言葉が示す通リ、1日の成長ホルモンの3分の2以上は夜間に分泌されます。つまり、寝ている間に最も多く分泌されますので、夜更しは禁物です!

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