こんにちわ誌

2020年2月号
糖尿病食事療法の一つ       糖尿病内科 藤原正純

 当たり前の事ですが、召し上がった食事は胃に入ります。少しずつ腸へ移動し消化、吸収されます。御飯やうどんなど炭水化物は徐々に分解され、最終的には小腸でブドウ糖になり、吸収されて肝臓に行きます。そこでも取り込まれグリコーゲンなどになり、残りが全身に回る訳です。摂りすぎにより、糖濃度が高くなりますが、体にとっては必要な栄養素です。よく三度の食事を‥と聞かれると思いますが、食事の際の蛋白質、脂肪分は食事の時間帯に摂り、炭水化物(謂わば糖の固まり)を敢えて分ける方法があります。分食と言われておりますが、食事の際の炭水化物を約半分に抑え、残りの半分をパンなど保存の効きやすい製品で交換して、本来の食事と食事の間に分けて摂る方法です。1回の炭水化物摂取で上がる糖濃度を半分に抑え、小さな糖の山5~6回に分ける事です。極端な話ですが1日1食の人がいます。この様な方は大きな糖の山が一つできます。2食の人は山が2個、3食の人は3個といった具合です。糖の濃度のみを言えば、朝から寝るまで炭水化物を少しずつダラダラと終日食べると山がありません。絶食の人が糖の入った点滴を受けている様な状況です。現実的には生活も仕事も家事もあるでしょうから3食+分食で6分食くらいになるでしょうか。人其々の生活で現実可能な方法になると思います。ただし、間食とは大きく異なります。間食は3度の食事を食べた上で、お好きな物が間で余分に入ります。これではより糖が上がります。分食はあくまで3度の食事の炭水化物を減らし、減らした分を食事と食事の間に移動させるのです。
 胃切除を受けた人、軽い糖尿病だけど薬を飲みたくない人は良いと思います。既に加療を受けている方は服用している薬との兼ね合いもありますので、主治医とご相談が居ると思います。

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