こんにちわ誌

2020年4月号
桜の花の季節に     副院長  小野仁志

 令和が去年の5月から始まり、ようやく1年を迎える令和二年の4月となりました。

例年であれば桜の花が咲き、入園式、入学式、入社式が盛大に行われ、お花見や歓迎会の活発な季節となるはずでしたが、今年は、非常事態宣言が出ないように注意しながらの新年度を迎えることになりました。

 2019年12月に中国武漢で発生した新型コロナウイルス感染症(covid-19)は、急激な勢いで感染者数が増加し、海外に広がっています。日本国内でも指定感染症に指定され、WHOは、緊急事態宣言を出して対策が取られていますが、現時点ではまだ感染が拡大する傾向にあります。愛媛県では現時点で感染者が3名とのことですが、日本国内でも感染経路が明確でない感染例が報告されており、感染拡大に注意する必要があります。

ヒトに感染するコロナウイルスは従来、⾵邪の原因ウイルス(ヒトコロナウイルス229E,OC43,NL63,HKU-1)の4種類と重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)、中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の合わせて 6 種類が知られていました。新型コロナウイ ルス感染症(COVID-19)の原因病原体である SARS-CoV-2 はこれらとは異なるウイルスでヒトに感染する7番目のコロナウイルスです。

従来知られた風邪の4種類のウイルスは冬季をピークに流行し、ほとんどの子供が6歳までに感染を経験し、世界中に広がり、毎年発生しているそうです。一方、SARSやMARSは発生地域が限定されていたため、抑え込みが可能でした。

 COVID-19の厄介なことは潜伏期間が約5日で最長14日程度であること、比較的軽症者が多いこと、高齢者に重症例がみられることです。

 抗ウイルス治療薬は検討中の段階であり、今、自分が感染しない予防策(自己の健康管理、手洗い、手指消毒、うがい)の徹底と人に感染させない対策(体調が悪い場合は自宅療養、手洗い、消毒、マスク)が必要です。

 睡眠と栄養を十分に摂りつつ、持病のある方は適正な管理を行い、自己免疫力を上げることが一番です。梅雨時か、夏には、新型コロナウイルスが沈静化していることを、祈る次第です。

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