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2006-10-24

西条中央病院ニュース2006年10月号 内科医長 藤原正純

本当は怖いメタボリック症候群

昨今、厚生省がテレビ、新聞等で頻繁にメタボリック症候群の事を多く採り上げていますが、それは、将来予想される医療費をいかに抑制するかそしてその為には予防医学に力を入れなければ年々増大する医療費に歯止めがかからないと考えられるからです。人間には寿命がありますのでいつまでも元気にとは望めませんが、なるべく健康な心身で、出来ましたら、自立した状態で長生きする事が好ましいのではないかと考えております。メタボリック症候群の恐い所は、内臓脂肪が多いとその内臓脂肪から多くの悪玉物質が分泌されまして、血管をボロボロにしてしまい動脈硬化をどんどん進めて、挙句の果ては脳梗塞、そして、半身不随、寝たきり、認知症になってしまいます。又、心臓も障害を受け、狭心症、心筋梗塞になってしまいます。介護をしてくれる家族がおられます方はまだしも、おられない方は入る施設も一杯で申し込んでも何年も待っているのが現状です。医療機関においても昔の様に希望で長期に入院することが困難になりつつあります。いわゆる、温情入院、病院に預けてしまえば後はもう時折お見舞いに行けば特に介護はしなくても済む、楽だと言う制度は無くなってきています。厚生省は在宅医療、在宅介護を原則にしています。一方で医療費の自己負担額も老人といえども段々増えてくる事は容易に想像がつきます。とにかく、自分の面倒は、自分で看なければならない時代がもうそこで来ています。いかに病気にならない様に予防に力をいれ、年老いても自分で食べ、自力で歩き、排泄も自分で出来る状態でおりませんと悲惨な将来が待っています。そのために若く元気な時から内臓脂肪を減らし、糖を下げ、血圧もいい状態に保ち、中性脂肪を低くしましょう。病院や医師を選ぶのにも待ち時間が少ないからとか昔から診てもらっているからと言う利便性、遠慮で選ぶのでは無く、どの医師が何の専門かそしてご自分が複数の病気を持っているときは、特に一ヶ所、一人の医師で診療を済まそうとしないで病気別に専門別に受診することをお勧めします。私は、何でも診れる医師はいないと思っています。何でも診れる振りをする医師は沢山いるようです。都会において患者は、そのような事は許しません。では地方ではその様な事はいいのでしょうか。よくお考えになった方が宜しいでしょう。どのような診療形態を望まれるのも患者の自由ですし、患者自身の責任です。又、セカンドオピニオン、サードオピ二オンと言った主治医にかかりながらも第2、第3の別の医師の意見、診察を受けるのも患者の自由ですし、立派な権利です。又、主治医を交代するのも患者の自由です。遠慮したり、気兼ねしたりする必要はありません。これを機会にご自身の病院、医師選びの方法をよくよく熟慮されましては如何なものでしょうか。

内科医長 藤原正純

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