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2026-01-07

高血圧治療ガイドライン2025が発表されました 院長 大蔵隆文(こんにちわ2026年1月号)

 医療は時代とともに進歩しており、新しい薬や研究の結果に合わせて、診断や治療の基準も変わっていきます。高血圧の治療方針を示す「高血圧管理・治療ガイドライン」もその一つで、数年ごとに見直されています。
 今年8月に発表された新しいガイドラインでは、75歳以上の高齢者の血圧の目標値が大きく変更されました。
これまでの目標値は次のようになっていました。
•75歳未満の成人:130/80mmHg 未満
•75歳以上の高齢者:140/90mmHg 未満
つまり、高齢者は少し高めでも大丈夫とされていました。
 しかし、この10年で「75歳以上の方でも少し低めの血圧を保ったほうが良い」という研究結果が多数報告されました。具体的には、収縮期血圧(上の血圧)を130mmHg未満にした方が、転倒などのリスクを増やさずに、心臓や血管の病気(心血管病)の発症を39%減らし、死亡率を28%、心血管死を45%減らせることが分かったのです。 ※Nozato Y. et al., Hypertension Research 2025による
 この結果を受けて、新ガイドラインでは、年齢や性別に関係なく、成人は全員「130/80mmHg未満」を目標とすることになりました。
 一部では「高齢者の目標が厳しくなると薬が増え、医療費や製薬会社の利益につながるのでは」と心配する声もあります。しかし、心筋梗塞や脳卒中などの病気が減ることで、入院や治療にかかる費用が少なくなり、長い目で見ると医療費はむしろ減ると考えられています。
 また、現在の75歳以上の方は健康で活動的な方も多く、こうした方には積極的な治療がとても効果的です。一方で、体力や気力が弱りやすい「フレイル」の状態にある方もおられ、そうした方には無理のない治療が必要です。
 つまり、ガイドラインは存在するものの、すべての人に同じ治療をするのではなく、その人の体の状態に合わせて治療を調整することが大切ということです。

院長 大蔵隆文

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