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こんにちわ2021年11月号 CT診断の進歩―日本の現況と課題― 副院長 放射線科 二宮克彦

 日本のCT保有台数は世界で何番目か皆さんご存じでしょうか?実は日本が断トツの1位で世界の1/3以上のCTを日本が保有しています。国民皆保険のおかげで世界で1番安い金額で誰もが、どこでも、すぐにCT検査を受けることができるのは世界では類を見ないことです。

 現代医学の最大の進歩の一つが画像診断と言われています。中でもCTはその主役と言ってよいでしょう。 CTは現代医療において極めて重要な役割を担っています。救急医療をはじめ、癌の診断とステージング、心/血管の撮影など、CT無しでは医療が成り立たないといっても過言ではありません。一昔前、私が研修医の頃は1枚の画像の撮影に約10秒の息止めを必要としていましたが、その後劇的な進化を遂げ、現在は10数秒で全身を1mm以下の高分解能で撮影が可能となっています。3次元画像構成が可能となり、造影剤を用いれば約10秒程度の息どめでカテーテル検査を行うこと無く明瞭に心臓の血管が描出可能になっています。昔を知る私には驚くべき進歩です。紙面に限りがあり詳述できませんが、最近では面検出器CT、デュアルエナジーCT等次々と新しい撮影技術が登場し今なお目ざましい進歩を遂げつつあります。

 さてCTによる診断が長足の進歩を遂げ、安価であるが故に誰もがCT検査を受けることができる恵まれた環境ですが、検査数は年々加速度的に増加しています。技術的進歩によりCTの被曝は大幅に軽減していますが、世界の中では日本が飛び抜けて被曝量が多いのも事実です。被曝の観点からは検査の適応について今後とも慎重な配慮が必要です。また、全国の放射線科医が大量に発生する画像の読影に追われ疲弊しているのも現状です。画像診断の世界においてもAI(人工知能)の研究が最近になり急ピッチで進められています。人工知能の進歩とその活用により読影の負担が軽減され、見落とし無くより高精度の診断が出来るようになる時代が来ることを大いに期待しています。

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