二次性骨折予防 整形外科 部長 竹田治彦(こんにちわ2026年5月号)
二次性骨折予防
徐々に春の暖かさを感じます。若い人たちが様々に新しい場所で芽吹く季節です。
さて骨粗鬆症(こつそしょうしょう)についてです。日本は超高齢社会に入り、骨粗鬆症に伴う骨折が焦眉(しょうび)の課題であることは間違いありません。そうした中で、骨粗鬆症に対する「二次性骨折予防」が取り沙汰されています。これは、特に大腿骨(だいたいこつ)近(きん)位部(いぶ)骨折を起こした患者さんに次の骨折を起こさせないためのものです。同骨折の患者さんの治療は、まず主に手術が行われます。その後の骨密度検査等で骨粗鬆症を有すると診断された場合、機をみるに早く骨粗鬆症の治療を開始する、これが「二次性骨折予防」です。理由には一度同骨折を受傷した患者さんは、同骨折をしていない方と比べて4倍、対側の骨折を起こす確率が高いと言われています。同骨折の患者さんに対する「二次性骨折予防」が如何に重要であるかが分かります。
30年前の骨粗鬆症では、ビタミンD3薬がその治療の中心でした。その後の薬物治療に骨吸収抑制薬と骨形成促進薬が、剤型は内服から注射薬まで、加えて投与間隔は毎日服用から週1回、月1回、半年、さらに年1回と様々な薬が上市されました。今日の骨粗鬆症の治療は進歩の一途を辿り、場合によって防げる骨折もあります。
2023年より当院は「二次性骨折予防」に注力しています。
整形外科 部長 竹田治彦