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2025-07-23

医療機関向け広報誌「まんなか」8月号 院長交代

 

【インタビュー全文】

Q1.プロフィールを教えてください
これまでの経歴
 福岡県北九州市の出身で、東筑高校を卒業後、愛媛大学医学部に入学しました。卒業後、第二内科に入局し、大学、松山赤十字病院、宇和島社会保険病院(現在のJCHO宇和島病院)で研修後、愛媛大学に戻り主に高血圧に関する研究及び臨床を行いました。高血圧は循環器と共に腎臓疾患が密接に関与するため、循環器専門医と腎臓専門医を取得しました。私の恩師が八幡浜出身であり、その縁で2017年市立八幡浜総合病院にサテライトを有する地域救急医療学講座の教授に就任しました。3年間の勤務の後、市立八幡浜総合病院の院長に就任しました。そして、さらに私の恩師である、高田泰治前院長及び風谷幸男院長のご縁で当院の院長に就任させていただきました。

所属学会
日本内科学会、日本循環器学会、日本腎臓学会、日本高血圧学会、日本心臓学会、日本老年学会

資格 免許
日本内科学会総合専門医・指導医、日本循環器学会専門医・Fellow of Japanese Circulation Society (FJCS)・指導医、日本腎臓学会専門医・指導医、日本高血圧学会専門医・指導医、日本心臓学会Fellow of Japanese Collage of Cardiology (FJCC)、日本老年病学会専門医・指導医

趣味
鬼滅の刃鑑賞・関連グッツの収集

Q2.2025年7月に院長に就任されましたが、どのような病院経営を目指されていますか?特に地域医療連携において、お持ちのビジョンがあれば教えてください
A:医師が単独で病院経営を担うのは難しいと感じています。前任の病院で5年間院長を務めましたが、その間はほぼ新型コロナウイルスへの対応に追われていました。非常時には医師としての経験が活かされる場面もありますが、平時の経営には異なる視点やスキルが求められると実感しました。病院経営は、職員全員が協力し合い、多様な意見を取り入れて進めるものだと思います。その中で、院長は最終的な判断を下す責任を担う立場です。
地域医療連携においては、互いの信頼関係に基づいた強い絆が不可欠です。今後も、信頼される病院を目指して努力を重ねてまいります。

Q3.地域のクリニックや診療所との連携強化について、今後注力していきたい取り組みや具体的な展望があれば教えてください
A:先ほども触れましたが、病院がいくら連携を強化したいと考えても、信頼されなければ真の連携は成立しません。だからこそ、患者さんに寄り添い、正確な診断と適切な治療を行うことを徹底し、地域完結型医療の実現を目指してまいります。

Q4.当院において、今後導入を予定している治療法、検査機器、力を入れていきたい診療科などがあればご紹介ください
A:今年度から耳鼻咽喉科の常勤医体制が整い、来年度には泌尿器科にも常勤医が着任予定です。これにより、手術支援ロボットの導入も視野に入れています。また、今年度心臓カテーテル装置を新型に更新し、より安全かつ精密な治療が可能となりました。さらに、近い将来にはMRI装置の更新も予定しており、今後も設備の充実を図っていく方針です。

Q5.当院で腎臓内科を新たに立ち上げた背景と、その狙いを教えてください
A:愛媛大学に在籍していた頃から、愛媛県における腎臓専門医の不足はたびたび指摘されていました。幸い、県内では多くの泌尿器科の先生方が透析療法を担ってくださっており、腎臓医療が何とか維持されている状況です。近年では、透析療法に至らせないための内科的治療が全国的に進歩しており、実際に透析患者数も減少傾向にあります。腎機能を守るための医療が着実に確立されつつある中で、当院においても腎疾患の早期発見・治療を提供し、地域に貢献していきたいと考えています。

Q6.先生がこれまでの臨床経験の中で、特に注力されてきた腎疾患の領域についてお聞かせください
A:腎機能の悪化に最も大きく関与するのは高血圧です。高血圧は腎障害の原因であり、腎機能が低下するとさらに血圧が上昇するという悪循環を生じます。もちろん腎炎など、高血圧の管理だけでは改善しない疾患もありますが、それでも血圧管理は極めて重要です。病態に応じて適切な降圧薬を選択し、投与量を見極めることを大切にしています。

Q7.地域の先生方には、どのような患者さんを、どのタイミングで腎臓内科へご紹介いただきたいとお考えですか?
A:多くの先生方が、腎疾患を合併した患者さんを日常的に診療されていることと思います。急性腎障害のケースもありますが、大部分は慢性に経過します。そのため、同じ治療を続けている患者さんが多くいらっしゃるのではないでしょうか。その中で、「このまま様子を見続けてよいのだろうか」と少しでも疑問を感じられた場合には、ぜひお気軽にご紹介いただければと思います。もちろん、現在の治療方針が適切である場合も多く、ご期待に沿えないこともあるかと思いますが、こうしたやり取りを通じて、病診連携がより強固なものになると考えています。

Q8.透析導入のタイミングや導入前の準備について、当院の取り組みや体制について教えてください
A:透析導入が近づく患者さんでは、投薬内容をはじめ、さまざまな治療方針の見直しが必要となってきます。そのため、慢性腎不全の患者さんが透析導入に向かっている兆候が見られた場合は、当院で経過観察を行いながら、患者さんと十分に相談し、それぞれのライフスタイルに合った腎代替療法をスムーズにご提案できる体制を整えています。

Q8.最後に、地域で日々診療にあたられている先生方へ、メッセージをお願いします
A:病院は「地域と共に成長し続ける存在」であるべきだと考えています。そのためには、職員一丸となって信頼される医療を提供し、地域の医療機関の皆さんとも緊密に連携していくことが欠かせません。腎臓内科の新設をはじめとした取り組みを通じて、地域完結型医療の実現に向けて一歩ずつ着実に前進してまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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