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2023-04-12

医療機関向け広報誌「まんなか」5月号 リニューアル号発刊

 

 

【渡部医師インタビュー全文】

Q1.プロフィールを教えてください
・これまでの経歴
昭和58年 愛媛大学医学部卒業、愛媛大学医学部第二外科
昭和63年〜平成1年(西)ドイツ留学
平成9年愛媛大学医学部外科学第二講師
平成16年 准教授
平成20年 愛媛大学医学部附属病院教授
平成21年 愛媛大学消化管・腫瘍外科学講座教授
平成23年〜30年 附属病院副院長、材料部長、低侵襲・がん治療センター長、高難度新規医療技術評価部長
令和5年  愛媛大学名誉教授

・所属学会・資格
外科学会専門医・指導医・代議員、消化器外科学会専門医・指導医、内視鏡外科学会評議員・技術認定審査員・技術認定医(消化器・一般外科) 、小切開鏡視外科学会理事、消化器病学会評議員、生体医工学学会評議員・教育委員会委員、がん治療認定医機構暫定教育医、食道学会食道科認定医、腹部救急医学会腹部救急教育医・認定医、腹腔鏡下胃切除研究会世話人、ロボット外科学会専門医(Robo Doc)・プロクター、中国四国外科学会・内視鏡外科研究会評議員、四国内視鏡外科研究会代表世話人、ブルーリボン・キャンサーネットアンバサダー、Best Doctors(2016〜2023)など

・出身地
松山市

・趣味
ギター、料理、ゴルフ

Q2.西条中央病院に来られた経緯
出身教室と当院の関係が深かったことと、東予地域での消化器外科・一般外科の発展に貢献したかったことが主な理由。
地元でできる治療は地元で受けられる体制をつくりたい。若手外科医が地域で活躍できる環境を構築し、結果としてやる気のある医師を確保できる(医師不足解決)。

Q3.こんなこと(疾患)が得意、当院で新たにできるようになること
黎明期(1990年頃)から内視鏡外科手術に関与してきたので、内視鏡外科手術の良い点と注意すべき点を教育・指導することができる。目指す外科治療は、患者負担を軽減し、精度の高い手術を提供すること。大学では内視鏡手術の一つであるロボット支援手術に力を入れてきたが、現時点では西条中央病院にロボットを導入することは困難であるので、当面は内視鏡外科手術を主体に行う予定である。保険診療として提供できる対象疾患としては、食道(良性腫瘍、逆流性食道炎)、胃癌、大腸癌、胆石・胆嚢炎、鼠径ヘルニア、虫垂炎などが挙げられる。

Q4.愛大との連携について・内科や放射線科などとの院内連携について
ICUや他診療科による管理や協力を要する食道癌手術や、肝臓や膵臓手術との同時手術、心臓や呼吸器、腎臓などの併存疾患のある患者への手術などは、大学病院などに依頼する。手術後転院可能となれば当院にて退院まで治療を継続できる体制をつくる。他には、重症感染症や集中治療が必要な患者は、大学との連携で速やかな治療の依頼することも可能となる。
外科治療には内科や放射線科の診断が必須であり、院内や地域ドクターからの信頼を得て、多くの症例を紹介していただけるよう努力したい。最近では、内科や放射線科との合同治療も進歩しており、当院院内診療科との共同治療も推進できればと考えている。また、麻酔科との連携は重要であり、麻酔科ドクターとの連携により安全で合併症の少ない外科診療を提供したいと考えている。

Q5.当院の消化器外科として積極的にやっていきたいこと
他病院に負けない質の高い手術を提供することで、地域の信頼を得ることから始め、症例数の増加に応じて消化器外科スタッフ数を増員したい。また、最新の医療情報を地域で発信することで、皆さまへの情報提供をしてゆきたいと考えている。
近年の消化器外科手術は化学療法の進歩と相まって、従来治癒できなかった進行癌も治癒できる時代がきつつある。がん薬物療法専門薬剤師やがん薬物療法看護認定看護師などがん患者をチームで治療する体制づくりにも貢献したい。

Q6.可能な症例があれば紹介お願いします
早期胃・大腸癌はもとより、化学療法が必要な進行癌症例も積極的に受け入れたいと考えている。胆石・胆嚢炎や虫垂炎、ヘルニアなどの良性疾患も低侵襲で短期入院治療を提供したいと考えている。

Q7.渡部先生が目指す方向性
質の高い医療を継続して提供できるためには、マンパワー確保と病院の取り組みが必須であり、若手外科医が勤務を希望するような教育と修練が可能な環境作りが必須である。近隣の新居浜や今治地域の病院間での勉強会や手術トレーニングを開催したり、大学や全国の専門病院との交流も積極的に行ってゆきたい。

Q8.西条でこんなことがしたい
西条は人口約11万人で愛媛県第4位の人口を有する地域ではあるが、今後人口減少や高齢化も進んでゆくことが予想されている。一方、若者世代が住みたい市(人口10万人以上)で1位というように魅力ある地域であることは誇るべき財産である。医療は社会保障の根幹をなすものであり、魅力ある地域で安心できる医療を提供できる病院を目指して、貢献できればと考えている。

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