薬剤部の理念
西条中央病院の基本理念に基づき、同心協力のもと地域社会に貢献します。
薬剤部の基本方針
- 1.安全で良質な薬物療法を提供します
- 2.薬剤師の専門性を発揮し、チーム医療に貢献します
- 3.知識・技術の向上のため、日々研鑽に励みます
スタッフ全員で協力しながら、日々業務に取り組んでいます。
私たちは、患者とそのご家族の生活の質の向上を目標に、専門性を発揮し、安全で良質な薬物療法を提供しています。
また、チーム医療の一翼を担う薬のエキスパートとして、医師、看護師、メディカルスタッフと連携し、薬物療法の面から医療を支えています。
更には、薬学系大学からの学生を受け入れ、臨床実習の場を提供し、未来の薬剤師を育てています。
スタッフ構成
薬剤師12名、補助員、薬剤SPD (令和3年1月現在)
業務内容
調剤業務
入院患者および一部外来患者の薬剤を調剤しています。電子カルテや薬剤部門システムを導入しているため、医師がパソコン上で処方を入力すると、調剤室で院内処方箋や薬袋などが発行される仕組みになっています。薬剤師は処方箋の内容だけでなく、論証検査値や併用薬等を確認し、投与量や飲み方が適切かどうか、飲み合わせや重複がないかなどをチェックしています。
注射薬業務
入院患者および外来患者の注射剤の準備をしています。入院注射では注射箋に基づいて、個人ごとかつ1回施用分ごとに対応するバーコードラベルを添付し、払い出しています。
調剤業務と同様のチェックに加え、注射剤特有の配合変化や投与速度なども厳しくチェックしています。
抗がん剤調製業務
抗がん剤治療を安全に実施するため、予めがん化学療法委員会で承認されたレジメンのみを使用し、調製前には血液検査結果をチェックし投与の可否や投与量などの再確認をしています。また、抗がん剤治療に関わる医療事業者の健康への配慮も必要です。当院では、安全キャビネットや閉鎖式薬物移送システムを用いて、医療事業者の職業暴露を防止しています。
製剤業務
治療や検査などに必要であっても、販売されている医療品だけでは不十分な場合があります。多様でかつ個別の医療ニーズに応えるべく、医療上必要な製剤を院内製剤として調製しています。
病棟業務
入院患者さんへ初回面談を行い、薬のアレルギー歴や副作用歴の有無、持参薬や服用状況などを確認しています。その評価に基づいて処方設計や提案等を行い、情報共有することで入院中も安心して薬物治療を受けられるようにしています。
薬剤管理指導業務
入院患者のベッドサイドへ行き、薬の効果や服用方法、副作用や注意点などの説明や確認を行っています。患者が薬の理解を深め正しく使用でき、また、不安を取り除き安心して治療に専念できるよう、患者へ寄り添った説明・指導を心掛けています。
医療品情報(DI)業務
医療品に関する様々な情報の収集・評価・整理・提供・管理を行っています。緊急性の高い情報は速やかにスタッフへ周知します。患者やメディカルスタッフからの薬の問い合わせにも対応しています。
医療品管理業務
医薬品の購入や在庫管理を行っています。院内の薬剤の期限管理はもちろんのこと、配置薬の種類や数量の適正化にも取り組んでいます。また、緊急時に必要な薬剤が正しく使用されるよう配置棚にも表示の工夫を行っております。当院では医薬品管理業務を一部業務委託しています。そのため薬剤師は、患者やメディカルスタッフから近い距離でその専門性を発揮することができています。
TDM業務
薬の治療域と副作用域が近い薬剤などの血中濃度を測定し、個々の患者にとって安全で効果的な薬物療法が実践できるよう医師と共同で投与設計しています。
薬剤部勉強会
最新の医療品情報の共有や知識向上のために勉強会を開催しています。医師や看護師と共同して開催する場合もあります。
実習生の受け入れ
薬科系大学5年生の長期実務実習の受け入れを行っています。実務実習モデル・コアカリキュラムに基づいた実習を行い、薬剤師の指導のもとに実際の患者への対応も行っております。薬剤師になるために実習は必須となっていますので、ご理解お協力の程宜しくお願い致します。
チーム医療への参加
ICT(感染制御チーム)、AST(抗菌薬適正使用支援チーム)、緩和ケアチーム、NST(栄養サポートチーム)、糖尿病療養指導チームなどのチーム医療へも参加し、貢献しています。
院外処方箋への検査値・身体情報等の印字について
西条中央病院では、地域の保険薬局と連携し適正で安全な薬物治療を提供することを目的として、院外処方箋へ臨床検査値の一部や身体情報、QRコードの表示を開始しております。
表示する検査値については下記をご覧下さい。
検査値は過去91日間のうち直近の値を表示し、その間に測定がない検査値は表示されません。
QRコードに含まれる情報は、処方内容、患者情報(氏名、生年月日、保険者番号等で検査値や身体情報は含みません)、医療機関情報(施設名、診療科、医師等)となっており、保険薬局での医療事故防止に有用です。
検査値や身体情報を保険薬局へ開示することを望まない場合は、検査値等が印刷されている処方箋の右半分を切り取り、処方内容が記載されている左半分のみ提出することが可能ですが、お薬による治療を安全に行う上で検査値や身体情報の確認は重要であるため、切り取らずに保険薬局へ渡されることをお勧めします。
当院ではこれからも安全で安心な薬物治療を提供できるよう取り組んでまいります。
ご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。