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2026-02-09

医療機関向け広報誌「まんなか」2026.2号 鼠径ヘルニアに腹腔鏡手術という選択肢

 

インタビュー全文

Q1.プロフィールを教えてください

これまでの経歴 

松山市出身。2019年愛媛大学医学部卒業。愛媛大学附属病院、愛媛県立中央病院、住友別子病院、大洲市立病院などでの勤務後、20254月当院外科に赴任。

所属学会
日本外科学会、日本食道学会、日本胃癌学会、日本大腸肛門病学会、日本消化器外科学会、日本内視鏡外科学会

資格 免許
日本外科学会外科専門医、Certificate of Robotic Observationship

趣味
スポーツ観戦

Q2.当院での鼠径ヘルニア治療の特徴や診療体制について

当院では、患者様一人ひとりの全身状態やヘルニアのタイプに応じて、最適な術式を選択することを基本方針としています。
具体的には、腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法)と前方アプローチ(鼠径部切開法)の両方に対応しており、それぞれの特徴を踏まえたうえで治療法を選択しています。
診療体制としては、外科医が術前診察から手術、術後フォローまで一貫して担当し、画像検査や既往歴、内服薬(抗凝固薬・抗血小板薬など)を含めた総合的な評価を行っています。高齢の患者様や併存疾患をお持ちの方についても、安全性を最優先にした治療計画を立てています。手術までは時期にもよりますが、おおよそ初診から1ヶ月以内に予定を組むことが可能です。入院期間は3−5日程度を想定しています。

Q3:鼠径ヘルニア手術の特徴

両者はそれぞれに利点があり、患者様の状態やヘルニアの性状によって適した術式が異なります。
●TAPP法
特徴
•傷が小さく、術後の痛みが比較的少ない
•両側ヘルニアや再発ヘルニアにも対応しやすい
•鼠径部の解剖を広く確認でき、大腿ヘルニアなどの見落としが少ない
適応になりやすい方
•全身麻酔が可能な方
•両側鼠径ヘルニア
•再発例
•早期社会復帰を希望される方

●前方アプローチ
特徴
•局所麻酔や腰椎麻酔でも手術が可能
•心肺機能に不安がある方にも対応しやすい
•手術時間が比較的短く、身体への負担が少ない
適応になりやすい方
•高齢の方
•全身麻酔が困難な方
•併存疾患が多い方
•単純な片側鼠径ヘルニア
•骨盤内手術を施行している方(特に前立腺全摘術)

Q4:腹腔鏡手術のメリットについて

1cm弱の傷 3箇所で手術が可能であり、術後の疼痛が少ないです。そのため、日常生活への復帰が早いことが多くの論文で証明されています。また、腹腔鏡手術では、お腹の中から左右の鼠径部を同時に確認できることも大きなメリットになります。

Q5:鼠径ヘルニアの現状とクリニックの先生に向けて

鼠径ヘルニアは高齢化に伴い患者数が増加しており、日常診療で遭遇する頻度の高い疾患です。腹部手術で最も多い手術であり、年間10万人以上の方が、手術を受けています。良性の疾患ではありますが、自然治癒は困難であり、経過観察のみでは嵌頓を起こし、腸管が壊死する可能性があるため、基本的には手術が必要になります。近年は手術手技や周術期管理の進歩により、腹腔鏡下手術を含めた低侵襲で安全な治療が可能となり、以前と比べて患者さんの身体的負担も大きく軽減されています。鼠径部の膨隆、疼痛等で気になる症例がございましたら、どうぞお気軽にご相談・ご紹介ください。今後とも、地域の先生方と連携しながら、安心して治療を受けていただける体制づくりに努めてまいりますので、何卒よろしくお願いします。

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