発行元/医療法人 同心会 西条中央病院

  

トピックス

1.痛風とその予防法

2.大腸ポリープとクリニカルパス

3.小児科外来のご紹介

4.医療相談室のご紹介


西条中央病院基本理念 行動指針

1.西条中央病院は、創立の基本理念である「地域社会への奉仕の精神」に基づき、地域の皆様の健康を支えることを目標に努力します。

2.理念達成のため「生命の尊厳と人間愛」を基本にして、医療の近代化を進めるとともに、親しまれ、信頼される高度な医療を提供します。


1.私達は 患者様中心の医療を提供します。
2.私達は 常に医療水準の向上に努めます。
3.私達は 思いやりと同心協力の心を大切にします。
4.私達は 患者様の持つ権利を尊重します。
5.私達は 開かれた医療を進めます。
















整形外科 医長
松 本 彰 男

痛風は、血液中の尿酸濃度の高い状態が長く続いた後に、体内にたまった尿酸が原因で関節炎が起こったり、腎臓が侵されたりする病気です。 

日本では昭和30年代から増えはじめ、現在では約50万人の患者がいます。痛風は、中高年の男性に多い病気とされてきました。現在でも変わらず99%の患者が男性ですが、最近では30代で発病する人が最も多く、若年化する傾向にあります。痛風になりやすいタイプは、行動的、大食い、酒飲みというように“エネルギーの出し入れの大きい人”がかかる傾向にあります。社会的に活躍している人に多い病気でもありますが、高血圧、動脈硬化をはじめ、様々な成人病の誘引となることからも早期治療が大切です。 そこで今回は、まず痛風とはどんな病気なのか。またその予防法についてお話しましょう。

痛風はある日突然、足の親ゆびの付け根の関節が赤く腫れて痛みだします。痛みは万力で締めつけられたように激烈で、大の大人が2、3日は全く歩けなくなるほどの痛みです。発作的な症状でこれはたいていの場合、1週間から10日たつとしだいに治まって、しばらくすると全く症状がなくなります。ただし油断は禁物で、半年から1年たつとまた同じような発作がおこります。そして繰り返しているうちに、足首や膝の関節まで腫れはじめ、発作の間隔が次第に短くなってきます。このころになると、関節の症状だけでなく、腎臓などの内臓が侵されるようになってきます。

尿酸値を上昇させる要因を列挙すると、@遺伝的な要因A食生活の問題B飲酒の問題Cストレスや、行動パターンD他の病気の影響E薬剤の影響などがありますが、主に食生活と飲酒の問題が重要です。最近では「これは食べてはいけない」という食品の制限はあまり指導しなくなり、「食べる総量を制限することが大切である」と指導しています。痛風の患者さんの60%には、肥満があり、肥満度が大きいほど尿酸値は高くなります。また肥満は痛風の人に多い合併症の大敵です。食事を減らし、よく歩き、標準体重を守ることが大切です。またアルコール飲料を飲むと尿酸値は一時的に上がります。アルコールが代謝されるときに尿酸値が上がるので、どんな種類のお酒でも尿酸値や痛風にはよくないわけですが、尿酸の素になるプリン体を含む量は種類によってかなり違います。プリン体は、ビールに最も多く含まれ、ウイスキー、ブランデー、焼酎などの蒸留酒はあまり含まれていません。

予防法は、尿酸値を下げるために次のような点で日常生活の注意をしてください。@肥満を解消することAアルコール飲料を控えることB積極的に水分を摂取(少なくとも毎日2リットル以上の水分)することC軽い運動を行うことD精神的ストレスをうまく緩和することです。

痛風発作が起こった場合の応急処置は@患部を冷やすことA発作の起こった関節を安静にすること。マッサ?ジなどもってのほかB禁酒Cバファリンなどのアセチルサリチル酸(アスピリン)はたくさん飲むと発作がひどくなりますので使わないほうが良いでしょう。解熱剤として処方された坐薬があればそれを使っても良いでしょうD出来るだけ早く医師に受診することです。

特に男性の方は、アルコールの飲み過ぎに注意しましょう。


















内科 医長
持田賢治
 

近年、急速に大腸癌が増加しています。今後10年以内にはその罹患率は男女ともに第一位になると予測されています。その早期発見のため、40歳以上の男女を対象に、便潜血反応検査が検診に導入されています。また検診に限らず消化管出血を疑う場合には、一次スクリーニング検査として、外来、入院を問わず幅広く実施されています。

この検査で陽性であれば精密検査を行うべきであるとされ、大腸内視鏡検査が全国的に普及してきました。そして、この検査に伴って発見される大腸ポリープの件数も増加してきました。

目で見て消化管の内に盛り上がって見えるものをポリープと呼び、一般的には良性のものを指します。5mm以下で通常のものであればほとんどが良性であり、成長もきわめて緩徐であるため内視鏡での経過観察で十分です。しかし、それ以上のものの中には将来、癌化する可能性や、すでに癌を含んでいる比率が高いことがわかっています。(写真1.大腸ポリープ)

そこで、このようなものに対しては切除する、いわゆるポリープ切除術(ポリペクトミー)を行っています。その方法は、まず、ポリープの根本付近の粘膜に、色素や止血剤が入った生理食塩水を注入して、ポリープを十分浮き上がらせます。(写真2.) こうすることによって、腸管穿孔(腸の壁に穴が開くこと)や出血を予防しています。

次にスネア(針金の輪)をかけてポリープを絞扼します。(写真3.) そして、通電してポリープを焼き切ります。場合によっては、切った傷口をクリップで止め、出血がないことを確認して終了です。通常、30分以内に終了します。(写真4.)

当院でも年々、ポリペクトミーの件数も増加して年間100件近くの件数があります。当院ではそれらを原則2泊3日の入院にて行っています。そして、入院準備から退院後の生活まで、患者様が、安心して、安全にポリペクトミーを受けていただけるようにする目的で、クリニカルパスを作成して治療および看護にあたっています。

クリニカルパスというものは、その病気に対して効率よく、質の高い治療や看護を常に提供できるようにする目的で病院独自に作られるもので、医療者用と患者様用のパスがあります。ポリペクトミーに関し、当院では、それらを平成11年11月より使用してきましたが、この度、全面改訂を行いました。何時どこで何をするかなどポリペクトミーに伴う検査や処置のながれ、内服薬や食事への注意点および退院後の生活で注意する点などがよりわかりやすく、見やすいシートに生まれ変わりました。

以上、当院での大腸ポリペクトミーについて紹介を致しましたが、患者様の満足が得られるように、今後とも一層努力していきたいと考えております。

写真1.
大腸ポリープ

写真2.
青色色素を注入し
浮き上がったポリープ
写真3.
針金の輪(スネア)で
ポリープを絞扼したところ
写真4.
ポリープを焼き切った跡








    
 



小児科 医長
手 塚 優 子













当院小児科では、感染症やアレルギー疾患といった一般小児科のほかに、専門外来として小児循環器疾患の専門外来を設けております。

小児循環器外来:
第2、第4土曜日午前(9:30~12:30)  
予約制です。


愛媛大学小児科より檜垣高史講師に来ていただき、当科の千阪医師とともに小児循環器疾患の診療にあたっています。主に先天性心疾患、不整脈、川崎病、学校検診2次精査の方が対象となります。

エコー検査や心電図などの検査を行いますが、検査は安静な状態で行う必要があります。そのため、検査中じっとしておくことが難しい小さなお子様の場合は検査用の睡眠薬を用いることもあります。できるだけ早起きをして、睡眠不足の状態で診察に来られますよう、お願いいたします。

予約制ですので、まずは小児科外来にお問い合わせ下さい。


お知らせ

来たるインフルエンザのシーズンに備え、インフルエンザの予防接種を受けましょう!

当科では、中学生までのお子様を対象に、毎週月・火・金曜日の午後2時から2時半の間(予約制)、インフルエンザの予防接種を行います。この時間帯は、感染症(風邪など)ではないお子さんたちの時間とさせていただきます。一般外来と予防接種外来を分けることによって、「予防接種に行って風邪をもらったらどうしよう。」というご家族の心配に少しでもお応えしたいと思っています。予防接種を受けて、これからのシーズンを元気に乗り越えましょう!
予約制ですので、小児科外来までお申し込み下さい。










 病気になると健康なときには気づかなかった心配事や問題が起きることがあります。「医療相談室」ではこうした問題に関する相談をソーシャルワーカーがお聞きし患者様やご家族が安心して治療・療養に専念できる環境づくりのお手伝いをさせていただいています。

 相談内容の多くは、退院をめぐる介護保険などの在宅サービスに関するもので、患者様ご本人やご家族と面接を行ない、介護支援事業所などとの連絡調整を行なっています。

 また、病気や傷病により日常生活に制限がある方には身体障害者手帳や障害年金といった生活を少しでも緩和できるような福祉制度を利用しています。

 その他にも「どこに相談したら良いのか分からない」という方もいらっしゃいます。そのような時には、この医療相談室がもっとも身近で的確な助言が出来る場所であり、もっと地域の皆様にも知ってもらい、利用していただけたらと考えています。

 相談は無料で個人情報は適切に管理いたします。お気軽に医療相談室をご利用下さい。