こんにちわ誌

2016年11月号
うちの助産師はすごいです  産婦人科医長 吉田望

 当院には現在4名の助産師が妊産婦および新生児に関わっています。母乳育児を推進していて、昨年度の1か月健診の完全母乳率は81・3%(混合栄養も含めた母乳育児率は 96・6%)でした。県内ではわずか10%という病院もあるなか、ユニセフ認定の「赤ちゃんにやさしい病院」の認定基準である80%を超えていて県内トップレベルとなっています。
 現在、日本の母乳率は52%程度で、国の政策のすこやか親子21の目標60%に達していません。ちゃんとやれば日本人女性の90%が母乳のみで育てられると言われていますので、この差は医療者の責任が大きいと感じています。
 出産すれば母乳は当然すぐ出てくる、出なければ母乳が出ない体質なんだと、医療者も含めて誤解されているようです。母乳は乳頭を赤ちゃんがくわえたり、搾ったりすることにより産生が始まります。十分量が出るのは3~8日目ですが、たとえわずかしか出なくても出産直後から3日間の乳頭の有効的な刺激回数が鍵となります。この時期を逃すと母乳分泌を増量させることが至難の業となり、結果、「母乳が出ない体質」となることが多くあります。
 当院の助産師は妊娠中も身体だけでなく精神的および生活面の相談にのり、分娩中は、ほぼつきっきりで励まし腰をさすっています。産後直後から授乳介助をして、なかなか量にならない母乳分泌にもじっくり付き合って、退院後もこまめに相談にのっています。母乳育児はお母さんの頑張りだけでできるものでなく、周りのサポート、とくに聞き役といった精神的援助が重要です。
 分娩介助だけで終わらない、当院の助産師の愛ある仕事ぶりを気に入って来院される方も多くいらっしゃいます。西条市の助産師は非常に少なく、市のパパママクラス運営も困難になっていると聞いています。ぜひ、助産師さんにエールを送ってください。

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