こんにちわ誌

2016年10月号
目からウロコの涙の話   眼科部長 松岡 美紀子

  涙、それは目を守るためのバリアです。乾燥を防ぎ、汚れを洗い流し、栄養を届け、時には菌とも戦います。また、「見る」ことにおいても重要な役割を担っています。

 涙の主成分は、涙腺から分泌される涙液(水分)ですが、涙は水分だけではありません。涙は3層構造なのです。最も外側は「油層」です。油分は涙が蒸発するのを防ぐ役割をします。油層の下に涙液の「水層」があり、涙の大半を占めています。一番内側(眼球表面)にあるのが「ムチン層」です。ムチンは眼表面の粘膜から分泌される粘液です。このムチン層が眼球表面を覆い、一部が水層に混ざることで、涙を眼球表面にすきまなく行き渡らせることができます。瞬きをすることで、古い涙は涙道から鼻腔に流れ、また新しい涙が眼球表面に行き渡ります。

 近年よく耳にするようになった「ドライアイ」。これは、涙が少なくなって目が乾くだけでなく、この層構造のバランスが崩れることで、多彩な症状を引き起こします。油分が少なくなると蒸発しやすくなりますし、ムチンが少なくなると、水分を表面に保てなくなります。

 ドライアイで起こる症状を挙げてみます。あてはまるものをチェックしてみてください。

□目が疲れる
□目が乾いた感じがする
□ものがかすんで見える
□目に不快感がある
□目が痛い
□目が赤い
□目が重たい感じがする
□涙が出る
□目がかゆい
□光を見るとまぶしい
□目がごろごろする
□めやにがでる

5つ以上チェックが入った方はドライアイかもしれません。

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