こんにちわ誌

2016年5月号
中間管理職のためのメンタルヘルス              『トンネリングとジャグリング』            副院長 外科 小野仁志

 ピースの又吉さんと大阪大学の大竹教授が出演するオイコノミアという楽しい経済番組があります。その中の話題で、メンタルヘルスに関わる良い話がありましたので、紹介いたします。

 最近の仕事は、医療も含めてですが、効率化を求められることが多くなりました。仕事が細分化されたため、全体を俯瞰したアイデアが出にくい傾向があります。これは、トンネルの中で、目先のことに集中して、トンネルの外が見えない状態になって、目先のこと以外をほったらかしにする状態で、これをトンネリングと云うそうです。このトンネリングを起こすような仕事が、次々と重なっていくことをジャグリング(お手玉の数がどんどん増えている状態)といいます。

 トンネリングとジャグリングを繰り返すと、本来の仕事の目標からのズレが大きくなったり、視野狭窄による精神バランスの破綻が起きる可能性があります。トンネリングとジャグリングのワナから抜け出す解決策は、スラック(スラックスの語源、ゆるみ、たるみの意味)をあらかじめ、予定に入れることです。予定にスラックを入れるとは、突発的に起こった出来事に対応するためのゆとりをもつことです。

 お手玉の数を調整し、トンネリングに陥らないように、スラックを取り入れて、業務をこなすことが、中間管理職のメンタルに重要であり、本来の仕事や生活上の目標、目的への近道であると思います。

 忙しい人ほど、また貧乏な人(金銭的な貧乏あるいは、器用貧乏)ほどこのワナに陥るそうです。メンタルヘルス不調時は、スケジュールのチェックが必要ですね。

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