こんにちわ誌

2016年4月号
大腸がんについて  放射線科医長  吾妻佐奈江

 大腸は、主に水分の吸収を行い、便を作る役割を担っています。便の中には食物の残りかすや、はがれ落ちた腸内の細胞、さまざまな細菌が含まれています。
大腸は、全長約1.5m~2m、直径約5~7cmで、小腸を時計回りに取り囲むように位置しています。大腸がんの発生率は増加傾向にあり、がんによる死亡数でも胃がんを抜いて第二位になりました。男性はおよそ11人に1人、女性はおよそ14人に1人が、一生のうちに大腸がんと診断されています。

 

 大腸がんの原因としていくつかありますが、①食生活の欧米化(肉や油など高タンパク、高カロリーな食事をとると、便が大腸に滞留している時間が長くなり、便に含まれる発がん性物質も長い時間滞留しますので、がんが発生しやすくなるのではないかといわれています)②遺伝③喫煙④アルコール⑤肥満⑥運動不足⑦便秘等があります。

 

 食生活は大腸がんのリスクファクターの一つですが、食生活を改善すればすぐに腸内の環境が改善するわけではなく、効果が表れるのに時間を要します。ライフスタイルを改善すると同時に大腸がん検診を毎年受け、リスクを下げながら早期発見・早期治療を目指すことが必要です。

 

 ぜひとも、大腸カメラを積極的に受けていただきたいと思います。以前、挿入時に痛みが強くて、もうやりたくないと言われる方も当院ではご希望に応じて、痛み止めや眠り薬を使用して検査を行っています。嫌厭されがちな大腸検査ですが、便潜血陽性を指摘され放置されている方、遺伝的素因のある方、大腸カメラを受けてみたいけれど迷っている方、是非検査を受けてみてください。

Copyright © 2017 西条中央病院 All Rights Reserved.