こんにちわ誌

2016年2月号
乳がん検診について    外科医長 八木隆治

 有名人のニュースがきっかけかどうかわかりませんが、最近、乳がんに対する意識が高まっているように感じます。乳癌においては、その早期発見を目的に乳がん検診が行われています。がん検診とは癌による症状がない集団や個人に対し、早期発見と死亡率低下を目的として行われる検査です。これらには施行主や費用の違いで「住民検診」、「職場検診」、「個人検診」があります。既に自覚症状や気になることがある場合は、検診を待つのではなく速やかに一般の外来を受診されることをお勧めします。

 一般的に住民検診ではマンモグラフィによる検診が行われ、精密検査が必要とされた方には超音波検査が行われます。このような流れからか、後から施行される超音波検査の方が精度が高いと誤解され、超音波単独での検診を希望される方がおられます。確かに超音波は癌か否かに関わらず、しこりを見つけるのは得意ですが、小さな石灰化で早期発見されるような乳癌などは苦手で、これらに対してはマンモグラフィの方が有用です。このように、それぞれの検査で得意、不得意があるのが実際のところです。

 検診としてどの検査が最も有効なのかは未だ検討中であり、現在のところ『40~64歳でのマンモグラフィ単独法またはマンモグラフィと視触診の併用法』、『65~74歳でのマンモグラフィ単独法』との指針しかありません。しかし、全年齢において少なくとも視触診単独や超音波単独よりはマンモグラフィを併用していただくのが望ましいのではないかと考えます。

 

 

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