こんにちわ誌

2015年9月号
「おねしょ」と「夜尿症」 〜「夜尿症」は治そう!    小児科主任医長  濱田 淳平

 毎年、修学旅行などの宿泊行事が近づくと、「おねしょ」が治らないので、何とかしたいというご相談を受けることが多くなります。一般的には、「おねしょ」は、幼児期にみられる夜尿を示し、発達途上にみられる生理的な現象と考え、「あせらず、しからず」温かく身守ることが大切です。一方で、小学校入学後も夜尿が続いている場合を「夜尿症」と呼び、夜尿のタイプに合った薬物療法の対象となります。

 夜尿は5歳児で約20%にみられ、その後は自然治癒していきますが、小学校5〜6年生でも約5%にみられ、男児に多い傾向があります。「夜尿症」は、睡眠中に多量の尿が産生されてしまう「多尿型」と、膀胱機能が未熟なために、膀胱に尿を十分に蓄えることができない「膀胱型」、両要素をあわせ持つ「混合型」に大別されます。特に「多尿型」では、尿量を減少させる薬が非常に有効で、60%程度の子どもで夜尿の改善が期待できます。

 自宅でできる対策としては、①夜中に起こさない(夜間にまとまってぐっすり眠ることにより、尿量を減らすホルモンがしっかり出たり、膀胱に尿を蓄えることができるようになります)、②夕食の際に、水・お茶や牛乳、ジュースでご飯を流し込む習慣を止める、③寝る前に入浴させる(特に冷え症のあるお子さん。炭酸浴剤を用いるのも有効です)などがあり、ぜひ試していただければと思います。

 「夜尿症」を治すには、タイプに合った治療の選択が必要で、効果が出るのにも一定の期間がかかりますので、宿泊行事の直前ではなく、余裕を持って受診いただければと思います。「夜尿症」を治すことで、子どもも自信をつけ、更に自立につながります! ぜひお気軽にご相談ください。

 

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