こんにちわ誌

2014年12月号
研修医に選ばれる病院 になるために            副院長 放射線科 二宮 克彦

 医師臨床研修制度は幅広い診療能力の習得を目的に約10年前に発足し、新人医師は医学部卒業後2年間は臨床研修病院で研修する事が義務付けられています。この制度の特徴は、研修を受けたい病院は自分で選ぶことができ、病院側の希望と付き合わせる「マッチング」で決定されるという点です。

 その結果、以前であれば出身大学の医局に入局したであろう相当数の医師が、症例数が多い都会の有名病院を目指すようになり、研修終了後もそのまま在籍するケースが増えています。そのため地方大学の医師は慢性的に不足し、関連病院に医師を派遣することができなくなり、大学以外の一般病院も医師不足に苦しむ事態が生じています。この西条地区も医師は不足しており、救急体制や日常診療は勤務医師の懸命な努力により、かろうじて支えられているのが現状です。

 当院は本年8月に「基幹型研修病院」の資格を得て来年度より本格的に初期研修医を受け入れることが可能となりました。当院で研修を受けた医師が研修終了後も在籍、あるいは将来勤務医として戻ってくれるようになれば医師不足解消の糸口になると考えられます。そのためにはまず、研修医に選ばれる魅力ある病院でなければなりません。研修医を魅きつける独自の研修プログラムや指導体制を整える必要性は言うまでも無く、医師として働きがいがあり、看護師やパラメディカルも意欲的で活気がある病院かどうかなど、病院の総合力が問われることになると思われます。

 来年はいよいよ新病院が完成しますが、さらに魅力的な病院となり研修医を迎え入れることができるよう、今後とも病院はいっそうの努力を重ねていかねばならないと考えています。

 

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