こんにちわ誌

2014年5月号
脈の乱れを感じたら       内科医長 森 英城

  内科勤務医として外来診療や救急診療を行っていますと、自覚症状はないものの、脈拍不整のある患者さんにお会いすることがあります。

 脈拍不整といっても規則正しい脈の間に、「飛ぶような」形で出現する不整は、「期外収縮」と言われ、心臓の働きが非常に悪いと言われている方を除けば、あまり気にする不整ではありません。

 ただ、常に乱れている、脈拍を数えようと思っても数えるタイミングが計りにくい、数えきれないような不整の場合は、「心房細動」など、治療を考慮すべき脈拍不整である場合があります。

 心房細動という不整脈自体は珍しい病気ではなく、心臓が悪いと言われたことがなくともある日突然、ひょっこりと出現していることがあります。心房細動が問題となるのは、「脳こうそく」の発病の原因となること、しかも、大きな脳こうそくで、重い後遺症を残す脳こうそくになる可能性が高いと言われていることです。

 心房細動自体の治療も大切ですが、脳こうそくにならないような治療がより重要と考えています。基本はのみ薬による治療です。年齢、高血圧のあるなし、心臓の働き具合、糖尿病のあるなし、以前の脳梗塞のあるなしなどから推定される危険度を考慮して、どの治療が一番好ましいか、判断して開始します。

 元気、元気と思っていたのに、倒れてしまって・・・。

 大きな脳梗塞で寝たきりになってしまった・・・・。

 心房細動が脳こうそくの原因のすべてではありませんが、気にしていれば回避できていたかもしれない脳こうそくはなんとかできればと思うものです。自分で脈を確認してみて、もしかしたら心房細動?と思われたら、内科もしくは循環器科への相談を検討してみてください。

 

 

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