こんにちわ誌

2013年12月号
慢性腎臓病について                循環器科 医長 城德 昌典

 

蛋白質(体の栄養分の一種)が一定量以上尿に漏れたり、血液検査での腎機能検査が悪くなった状態が続く場合を慢性腎臓病と呼んでいます。こうした慢性腎臓病の患者さんは日本の人口の約13%(約1330万人)いると言われています。

 

慢性腎臓病の状態から腎機能が悪くなっていくと、末期腎不全に至ることがあり、末期腎不全になると透析療法を受ける必要がでてきます。また慢性腎臓病の患者さんでは狭心症や心筋梗塞、心不全、脳卒中といった心血管疾患を発症する危険性が高まります。

 

慢性腎臓病を起こす危険因子には、年齢、血尿、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症など)、肥満、喫煙などがあります。そして慢性腎臓病を悪化させる危険因子としては、年齢、蛋白尿、血尿、高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満があります。メタボリック症候群の構成因子(肥満、血圧高値、血糖高値、脂質異常)と多くが重なります。

 

腎機能を起こさない、また慢性腎臓病の悪化を防ぐ、そして心血管疾患にならないためには、これらの因子をしっかり管理していくことが大切になります。

 

軽度の慢性腎臓病の状態ではほとんど自覚する症状はありませんので、早期発見のためには健康診断などで尿検査や血液検査を定期的に受けることも大切です。異常がみられた場合には医療機関を受診して適切な検査や治療を受けて頂ければと思います。また禁煙、減塩、肥満の改善なども慢性腎臓病発症の予防や悪化を抑えることに繋がりますので、生活習慣の改善も大切です。

 

 

 

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