こんにちわ誌

2013年10月号
動脈硬化症を知っていますか?                 循環器科部長 中村真胤

 

 動脈とは心臓から送り出される血液を全身に運ぶパイプのような血管のことでとてもしなやかで簡単に破れたり詰まったりしません。しかし動脈が硬くなる「動脈硬化症」が起きるとしなやかさが失われ血液がうまく送り出せず心臓に負担をかけてしまい、また血管の内側が脆くなり粥腫ができ血管が狭くなったり詰まったりします。そうなると必要な酸素、栄養がいきわたらず臓器や組織が正しく機能しなくなります。

 動脈硬化症が進展すると心臓に大きな負担がかかり高血圧、心肥大、心不全などの心疾患に繋がります、また血管が狭くなったり詰まったりすることで心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症などを引き起こします。さまざま症状を引き起こす動脈硬化症ですが、いちばん恐ろしいのは気づかれずに次第に病気が進行して自覚症状が出たときには重症化している場合が多いため動脈硬化症は「沈黙の殺人者」ともいわれます。

 日本人の死亡原因の3割を占める脳血管疾患や心疾患は動脈硬化症が大きな原因とされており、寝たきりの原因の4割を占めています。年齢を重ねると動脈硬化症になりますが高血圧、高血糖、脂質異常症、高尿酸血症、ストレス、喫煙などの生活習慣病が多くあると動脈硬化症は進行するとされています。こうした生活習慣病を抱える人は動脈硬化症の進行が早いので早期の検査が必要です。また動脈硬化症の進行を抑えるためには生活習慣病の治療とともに適正な運動、バランスの良い食事を取ることも必要です。

 

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