こんにちわ誌

2013年8月号
クリニカルパスをご存じですか?        副院長 外科 小野仁志

 クリニカルパスとは、主に入院時に患者さんに手渡される病気を治すうえで必要な治療・検査やケアなどをタテ軸に、時間軸(日付)をヨコ軸に取って作った、診療スケジュール表のことです。このシステムはアメリカで始まり、日本には1990年代半ばに導入され、現在では広く普及しています。

 西条中央病院においても、疾患の限定がありますが、クリニカルパスを導入しており、入院した患者さんの中には、紙のクリニカルパスをスタッフから手渡された方もおられると思います。

 従来、患者さんに対して行われる医療は、同じ病院でも、担当医師の経験や判断によって違う方針がとられることがありましたが、クリニカルパスを作る際には、それを各病院で標準化することが必要となりました。病気の治療内容とタイムスケジュールを明確にしたことで、患者さんは、その日どんな検査があって、いつ手術をして、いつ頃には退院出来るかということがわかるので、入院生活の不安を少しでも解消できることになります。

 また医療スタッフにとっても、どのような医療行為をいつ、誰が行うのか、患者さんへの説明はどのようにするか、ということが明確になるので、チームとしての医療サービスをスムーズに提供できるようになります。クリニカルパスは患者さんと医療スタッフ両者のための羅針盤の様な役割を果たします。

 西条中央病院では、2013年4月より電子カルテを導入しました。同時に、クリニカルパスも電子化いたしましたが、患者さんのスケジュール表は、紙の形で手渡しております。今後、入院における幅広い疾患に対して、導入を広げ、入院患者の皆さんの不安解消や理解を深める道具として活用していきたいと思っています。

(クリニカルパスの定義は、日本クリニカルパス学会ホームページから引用しました。)

 

        

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