こんにちわ誌

2013年5月号
変形性ひざ関節症について           整形外科部長 竹田治彦

 年を重ねる毎に“ひざ”の痛みに悩まれている方も少なくないと思います。その方の多くは変形性ひざ関節症の患者さんです。最近では国内で変形性ひざ関節症に関する世界最大規模の疫学研究(ROAD)プロジェクトが行われ、レントゲン上診断される変形性ひざ関節症の患者さんが2400万人、さらにそのなかで痛みを伴う患者さんが820万人いることが明らかになりました。

 正常の膝関節では関節の表面は軟骨で覆われています。弾力性に富んだ組織と保水された組織からなる軟骨は衝撃を和らげたり関節の動きを滑らかにしたりします。その仕事をしているのがコラーゲンとプロテオグリカンですが大事なのはその組成とバランスです。年齢と共に関節軟骨の瑞々しさを失います。特に壊れること(分解)よりも正常の保水が保てないこと(合成)が問題です。とは言え保水を補うための「ヒアルロン酸」がすべて良いと言う訳でもないので“ひざ”の痛みで悩んでいる患者さんはご相談下さい。

 また高度変形や痛みの強い変形性ひざ関節症の治療の手段の1つとして人工ひざ関節置換術があります。人工ひざ関節置換術はこれまで表面置換型人工関節としてそのデザイン、材質、術式、後療法(リハビリテーション)、周術期管理のあらゆる面で進化を続け、現在の長期成績は15年で95%を超えています。当院でも愛媛大学病院のサテライトとして人工関節手術を行っています。保存的治療から人工関節手術まで患者さんのニーズに合わせた治療を行っていますのでお気軽にご相談ください。

Copyright © 2017 西条中央病院 All Rights Reserved.