こんにちわ誌

2013年4月号
「緩和ケア」ってご存知ですか?          産科婦人科部長 岩本麻里

 「緩和ケア」とは、がんの医療を、単に病気に対する医療としてだけでなく、体と心、社会生活、あるいは家族まで含めて支えていく考え方で、がん末期の最後の医療ということではありません。
 病気になると様々な「つらい」症状が現れます。痛みや吐き気といった体のつらさだけではなく、心の落ち込みや不快感、そして仕事の心配や経済的な不安なども現れることがあります。「緩和ケア」とは、がんと診断された早い時期から、個々の患者さんのその時の状態にあった方法で、様々な「つらさ」を取り除いていくことをいいます。「つらい」という言葉を聞いた時から緩和ケアは始まります。
 痛みや吐き気、食欲不振、だるさ、気分の落ち込み、孤独感を軽くすること、自分らしさを保つことなど、緩和ケアでは個々の患者さんの生活が保たれるように、医学的な側面に限らず、幅広い対応をしていきます。時期にかかわらずがんに伴う体と心の痛みやつらさを和らげ、患者さん自身や家族が「自分らしく」過ごせるように支援するのが緩和ケアの役割です。
 また、緩和ケアはいつでもどこででも受けられます。希望する療養場所に応じて、個々の患者さんに合わせた緩和ケアの方法を選ぶことができます。
 「痛みやつらいことは仕方がないことだ」とあきらめることはありません。つらい気持ちを「人に伝えること」が、苦痛を和らげるための第一歩になります。痛みや気持ちのつらさや不安があるときには、いつでも、担当医や看護師、地域連携室等にご相談ください。(「患者必携がんになったら手にとるガイド」「日本緩和医療学会HP」より引用)

 

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