こんにちわ誌

2012年9月号
「心臓突然死と心肺蘇生法」 循環器科部長 中村真胤

「心臓突然死と心肺蘇生法」

突然死とは、ある日突然に症状が出て、24時間以内に死亡してしまうことで、ケガや交通事故などの外因死は除きます。

心臓が原因となる「心臓突然死」が突然死の6割以上を占めます。主な原因として、①狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患 ②心室細動などの不整脈 ③スポーツ(隠れた心臓病がある場合) ④心不全があり、この内、心臓突然死の原因の大半が虚血性心疾患です。

また、心臓突然死以外にも①くも膜下出血 ②脳内出血 ③急性大動脈解離 ④肺動脈血栓塞栓症 ⑤気管支喘息 ⑥消化器疾患(肝硬変その他)なども突然死を引き起こす可能性があります。

それでは心臓突然死が起きた場合はどうしたら良いのでしょうか?心臓が止まると脳に不可逆的な障害を起こしてしまうため直ちに救命処置(心肺蘇生)が必要です。目の前にいる人が急に意識を失い、痙攣などが起き、脈が触れない状態の時に次の順序で救命処置を行います。

まず①大声で呼び、肩や顔をたたいて意識の確認し、同時に大きな声で周囲から人を集めます。次に反応がなく、呼吸がないか死戦期呼吸(ときおりしゃくりあげるように認められる不規則な呼吸)が認められる場合は心停止とみなし直ちに②心臓マッサージと人工呼吸を行います。また近くにAED(自動除細動器)があれば④AEDを使用します。独りで救命処置を行う場合は、人工呼吸よりも心臓マッサージを優先することが最近は勧められています。救急隊が到着するまでに有効な心肺蘇生ができていた場合は救命できる可能性が高まります。

いざという時に命を救えるかどうかが関係してくるので、大切な方々を守るために、そしてご自身の安全のためにも、ぜひ心肺蘇生の講習を受けて方法をマスターしておきましょう。

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