こんにちわ誌

2012年6月号
「ノーテレビデイを作ろう」 小児科部長 大藤佳子

「ノーテレビデイを作ろう」

今やどの家庭でも、テレビ・DVD・ゲーム・パソコンといったものが当たり前のようにリビングや子ども部屋を占領しています。それらは、子どもにとっては、生まれた時から親しんでいる「身近な友達のようなもの」であり、子守りをしてくれる「親代わり」ともいえるものかもしれません。また、ゲームは「自分の思うとおりになるもの」なので、達成感や万能感を味わえ、一度ハマったらなかなかやめられないものでもあります。大人も例外ではないので、少なくとも子どもの前では「ゲームに夢中」という姿は見せないことが大切です。どれも家庭の中から追い出すことはできないと思いますが、特に小さい子どものいる家庭では、大人がスイッチの管理を行い、見る時間も予め約束して守らせるようにしないといけません。

テレビやゲームは脳の前頭前野の活動を明らかに劇的に低下させます。ゲーム依存状態(1日2~3時間以上の週5日以上)になると、無表情、注意散漫、創造性が養えないなど、子どもたちの限りない脳力を削ぎ取ってしまい、これが小さい子どもであればあるほど「人間らしさ」が育たない原因にもなります。

小児科学会では、「2歳までは、テレビやビデオを見せないようにしましょう」と勧告しています。言葉や発達の遅れにつながるからです。特に、発達障害の子どもはテレビやDVDなどにハマりやすいため、繰り返し見せないことも必要です。ケータイやiPadなども、今や大人のものだけではありませんし、「子どもの前でケータイにハマる親は、虐待しているのと同じだ」という作家もいるほどですので、しっかり目を合わせて子どもと話をしたり、遊んだりすることには、発達のためにも重要なことなのです。

テレビなしの生活には、子どもは1週間もあれば慣れることができます。是非「我が家のノーテレビデイは、○曜日と○曜日」と家族で相談して決め、外遊びや運動をして体づくりをしたり、家族でゆっくりコミュニケーションをとったりする日を作ってください。

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