こんにちわ誌

2011年8月号
「栄養サポートチーム(NST)を知っていますか?」 副院長 外科 小野仁志 

「栄養サポートチーム(NST)を知っていますか?」

医食同源という言葉があります。日頃からバランスのとれた食事をとることで病気を予防し、治療しようとする考え方です。この考え方は、入院中の患者さんにも当てはまります。それは、患者さんの栄養状態が不良であると、治療の効果が上がらない場合があるからです。実際、日本では、病院の入院患者の約3割が何らかの栄養不良状態にあるといわれています。

そこで、治療効果を高めるために栄養を管理する必要があります。現在、西条中央病院に入院される患者さんは、入院時に栄養評価を受けます。栄養の評価は、まず身長と体重の測定から始まり、アルブミンやヘモグロビンといった血液検査、最近の食事摂取量などから判定します。この評価で、栄養不良と診断された場合、治療効果を高めるため、栄養サポートチームが介入します。

栄養サポートチームは、栄養管理を行う病院の多職種の集団です。中心メンバーは、管理栄養士、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、リハビリテーションスタッフです。特に管理栄養士は、栄養に関する専門的な知識を持つ者としてNSTの中心であり、食事量や食事形態の調節を行います。看護師は、患者さんの身体状況を正確に把握し、正確な情報をチームにアドバイスし、また患者さんに栄養状態を理解してもらい、治療に協力してもらう役割があります。薬剤師は、薬学的見地から意見を述べ、臨床検査技師は、検査データから、栄養状態の把握を行います。言語療法士などのリハビリスタッフは、嚥下障害や麻痺による食事摂取困難の症例などに対してアドバイスします。医師は、全体を統括し、栄養状態の改善を目指します。

入院中の栄養障害のある患者さんに対しては、栄養サポートチーム(NST)が栄養改善に努めたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

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