こんにちわ誌

2010年11月号
「経鼻内視鏡(鼻から入れる胃カメラ)のすすめ」 副院長 放射線科 二宮克彦

「経鼻内視鏡(鼻から入れる胃カメラ)のすすめ」

 胃カメラというと、苦しい検査と思っておられる方も多数いらっしゃると思います。しかし最近は超細経のカメラが開発され鼻からカメラを入れる事が可能となっています。最大の特長はカメラの挿入時に「オエー」という咽頭反射がほとんど無いことです。咽頭反射はカメラが舌の付け根に触れることで起こりますが、鼻からカメラを入れた場合は舌根部にカメラが触れることなく食道まで通過するので咽頭反射がおこらないのです。検査中に会話も可能です。以前カメラが苦しかった方に経鼻カメラを施行する機会が最近増えていますが大部分の方が経鼻カメラの方が楽と言われます。

 検査の際の注意点として鼻腔の狭い方はカメラが挿入できない場合があります。また人によっては鼻腔の違和感やまれに痛みを訴えられる場合があり、その際は口からカメラを挿入することになります。ただその際もカメラが細いので通常径のカメラと比較すると苦痛は随分軽減しています。鼻出血は数%の頻度で起こりますが、ほとんどの場合鼻の圧迫で止まる軽いものです。

  最新の経鼻胃カメラは以前と比較し飛躍的に画質が向上し通常の検査を行う際には支障の無いレベルに達しています。しかしカメラの径が細くなった分、経口カメラと比較すると解像度が低く、微細な病変の観察能はやや劣るのも事実です。カメラを楽に行うことも大事ですが病変を見落さないようにゆっくりと丁寧な観察が必要で施行医は今まで以上に神経を集中して検査に臨まなくてはなりません。

 最近は非常に早期の癌であればカメラで切除可能となっており、早期癌発見のためには定期的なカメラ検査が必須です。カメラが苦しくて敬遠されていた方には経鼻カメラを是非おすすめします。

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