こんにちわ誌

2010年8月号
「胆嚢結石症」 外科医長 中川博道

「胆嚢結石症」

近年、食生活の欧米化や高齢化などにより増加傾向にあり、現在では成人の約10~15%の人が胆石を持っていると推測されています。

胆石はただ存在するだけでは問題ありませんが、管に詰まってしまったり、細菌が付着して感染を起こしてしまったりすると問題となります。典型的な症状としては食後や夜間に突然出現する痛みがあります。炎症が起こると発熱や黄疸などがみられるようになり、死亡例の報告もあります。また1~2%に胆嚢癌の合併があるといわれています。

胆石症には胆嚢結石、総胆管結石、肝内結石の3つがあります。なかでも胆嚢結石症が最も多く、検診などで偶然見つかるケースが多くなっています。通常は経過観察されますが、10~20%の方にいずれ症状が出現してくるといわれており、その場合には基本的に手術が勧められています。

手術は、安全で侵襲の少ない腹腔鏡下手術が大半を占めるようになってきました。しかし高度の胆嚢炎や炎症を繰り返した場合では、従来ながらの開腹手術にて行います。開腹手術に比べ腹腔鏡下手術では傷が小さく、痛みも少ないことから翌日から歩行や食事摂取が可能となります。入院期間は通常1週間程度ですが、術後3、4日で退院することも可能です。このような利点から、最近では症状の軽い内に腹腔鏡下に手術をすることが増えてきています。

食後にみぞおちや右上腹部付近がキリキリ痛むなど少しでも、あれ、おかしいな、と思ったら、早めに受診し相談されることをお勧めします。

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