こんにちわ誌

2010年7月号
「ロコモティブシンドローム」 整形外科医長 竹田治彦

「ロコモティブシンドローム」

今日は「ロコモティブシンドローム」を紹介します。

厚生労働省の推計によると、日本においては今後2025年までに高齢者人口が増え続けて、現在の1.5倍になり、その後ほぼ定常状態になるとされています。従って、高齢者の運動器の問題もそれにともない重大になってきます。平成19年、東京大学整形外科教授の中村耕三先生は、高齢化社会が急速に進展し、要介護状態の方々が増加している現状を憂いて、運動器の障害のために要介護となる危険性の高い状態を「ロコモティブシンドローム」と呼んで、その自己点検法や予防法を開発しようと提言されました。(ロコモティブシンドローム研究会ホームページより)

いま社会で話題となっている“メタボ”にも「肥満は有害である」とのメッセージが込められており、その行き着く先に「脳卒中」「心筋梗塞」の危険があります。

運動器の重要性をアピールする場合、「身体を適切に動かしていないことは単に運動不足という習慣の問題ではなく、運動器の健康に有害であり」、「その障害の先には要介護の危険がある」というコンセプトを明瞭に述べていく必要があります。(日本整形外科学会 広報室ニュース 第74号)

すなわち「ロコモティブシンドローム」とは、国民の健康寿命(元気で生活できる寿命)を少しでも長くという考えにたった運動器にかかわる予防医学の概念です。「ロコモ」を意識付けていきましょう。

Copyright © 2017 西条中央病院 All Rights Reserved.