こんにちわ誌

2010年3月号
「RSウイルス感染症とは?」 小児科医長 高田秀実

「RSウイルス感染症とは?」

RSウイルス。最近時々耳にするウイルスではないでしょうか。小児科では冬に流行する病原体として以前より有名ですが、一般的にはあまり知られていないのでないかと思います。

RSウイルスは正式名をrespiratory syncytial virusと言います。2歳までにほぼ100%の人が感染します。ただし、その後も再感染を繰り返します。生まれたての赤ちゃんも罹りますし、大人でも罹患します。1シーズンに数回かかることもあります。

大人では発熱、咳嗽、鼻汁といったインフルエンザ様症状を示します。小児でも同様の症状なのですが、乳幼児は重症になることがあります。特に1歳以下の児、早産児は注意が必要と言われています。これらの児では呼吸困難や無呼吸をきたすことがあります。

最近は迅速キット(2歳以下の入院のみ保険適応)があるので診断は比較的容易です。特効薬はないので、治療は対症療法(咳や痰の薬、吸入など)が主体となります。抗生剤は原則的に不要です。鼻汁が粘稠で長期間持続するので、鼻汁が改善するには数週間かかることが多いです。

RSウイルスは時に重症化するものの、みんなが一度はかかる病気です。必要以上に心配する必要はありませんが、呼吸がしんどそうな時、顔色が悪い時などは早めの受診が必要でしょう。

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