こんにちわ誌

2010年2月号
「乳癌検診」 外科医長 宮内勝敏

「乳癌検診」

乳癌は女性のがんの第一位であり、年間約三・五万人が発症し、約一万人が死亡しています。乳癌と診断される患者数(罹患率)は年々増加し、二十年前の約二倍に増加し、現時点で十万人当たり四三・六人と統計報告されています。この数字を西条市に当てはめて考えてみますと、西条市の人口は約十万人であり、そのうち女性人口は半数の五万人ですから、年間約二十二人が乳癌に罹患している計算になります。

では実際はどうでしょうか? 西条中央病院において乳癌と診断される患者数は一昨年までは年間十五人前後でしたが、昨年(平成二十一年)は二十人と増加しました。それまで月に一人であったのが、月に二人診断したことになります。日常診療している立場からすると、患者さんが倍加した印象でした。この病院だけで年間二十人の患者さんを診断したことは驚きに値します。西条市では他の病院でも乳癌診断が行われていますので、単純計算すれば昨年四十~五十人が乳癌と診断されたわけで、先に述べた統計報告の倍になります。

乳癌はしこりの自覚によって自己検診できる癌です。さらに、乳癌検診は触知する以前のより早期の段階での発見を可能とし、死亡率減少の面からも、また乳房温存療法によるQOLの面からも有効です。西条中央病院は検診マンモグラフィ読影医師および撮影診療放射線技師が常勤し、乳癌検診精度の高い施設です。しこりを自覚する方も、またしこりを自覚しない方も乳癌検診を受診していただきたく存じます。

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