こんにちわ誌

2009年12月号
「全身麻酔」 麻酔科 医長 米田利弘

「全身麻酔」

全身麻酔の説明をする時に私はこの様に説明しています。

全身麻酔は意識は失う、体に刃物を入れられても痛みを感じないという状態をわざとつくるのですから尋常な状態でない。平たく言えば半殺しにします、と言います。

ですから、合併症として急激な血圧の低下が起こったり、不整脈が出現したり、最悪の場合、これは300年に一度起こるかどうかの確率ですが、心臓が止まつたりする様な事がある。全身麻酔もかなり安全になっているが、十割安全ではないと説明しています。

そして、これから先は意識をとった後で行いますが、全身麻酔は呼吸にも影響を与えます。呼吸は止まりかけになるか、止めます。呼吸を守るために口から喉を通じて肺に至る空気の通り道に管を入れます。手術が終わり麻酔が醒めてくると呼吸が出てきます。そうすれば、管は抜きます。

さらに、手術の前日から飲食の制限をします。これは誤嚥を防ぐためです。それでも胃が張っている場合は鼻から胃まで細い管を入れて、胃の内容物を吸引しなければならなくなる事がある。この際に、鼻血を出させるかもしれない。

そして、オシッコの管を入れます。

全身性の合併症をお持ちの方は危険度が高くなります、と説明しています。

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