こんにちわ誌

2009年10月号
「新型インフルエンザ」 循環器科医長 中村真胤

「新型インフルエンザ」

新型インフルエンザウイルスとは、動物のインフルエンザウイルスが、人に感染し、人の体内で増殖できるように変化し、人から人へと容易に感染できるようになったもので、このウイルスが感染して起こる疾患を新型インフルエンザと言います。 

厚生労働省では、2009年4月にメキシコやアメリカなどで確認された豚インフルエンザ(H1N1)を新型インフルエンザに位置づけました。 

インフルエンザウイルスには、A、B、Cの3つの型があり、豚インフルエンザ(H1N1)はA型インフルエンザの1種です。 この新型インフルエンザの特徴は①弱毒性であり、呼吸器を中心に感染する②季節性インフルエンザと同様の症状(38度以上の発熱、咳といった呼吸器症状など)③幼児、妊婦、持病のある人などはリスクが高いと言われていますが、インフルエンザウイルスは、感染を繰り返す間に変異を起こし、致死率が上がる可能性があり、最新の報告では、新型インフルエンザの致死率は、季節性インフルエンザの致死率の0.1%未満よりも高く、1957年にアジアで流行した当時の新型インフルエンザ「アジアかぜ」並みの0.5%程度と報告されています。  

治療には季節性インフルエンザに使用している抗ウイルス薬「タミフル」「リレンザ」が有効ですが、従来のワクチンは無効なため、現在、新型インフルエンザに対するワクチンの製造が行われています。 

予防としては季節性インフルエンザと同様で①うがい、手洗い、マスクの着用のほか、人混みを避ける②咳、くしゃみ等の症状のある人にマスクを着けてもらう④咳やくしゃみをおさえた手、鼻をかんだ手は直ちに洗うことなど習慣づけておくことが重要です。

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