こんにちわ誌

2008年11月号
「変形性股関節症」 整形外科医長 山内隆

「変形性股関節症」

 変形性股関節症は関節軟骨の摩耗と変性による関節破壊と反応性の骨増殖を特徴とする慢性の疾患です。痛みや可動域制限、脚長差により日常生活動作の障害がもたらされます。

 原因不明の一次性と何らかの基礎疾患、関節構造の異常を有する二次性に分類されます。わが国では一次性の発生は少なく二次性変形性股関節症が圧倒的に多数を占めており、なかでも先天性股関節脱臼、亜脱臼、臼蓋形成不全を基盤とする症例が大部分を占めています。

 本症の発症は主に中年以降ですが思春期や青壮年期より症状を呈することもあります。症状は大部分の患者さんにおいて年齢とともに進展します。X線学的に病期は前股関節症、初期、進行期、末期の4段階に分類されています。

 治療は臼蓋形成不全を基盤とする変形性股関節症の場合、早期に骨盤、大腿骨の骨切り術などの関節温存手術が推奨されています。一次性関節症の軽症例では歩行補助具の使用などの日常生活指導、投薬治療やリハビリなどの保存療法で経過を観察します。進行期、末期の股関節症に対しては人工股関節置換術が行われております。

Copyright © 2017 西条中央病院 All Rights Reserved.