こんにちわ誌

2008年10月号
「気道挿管」 麻酔科医長 米田利弘

「気道挿管」

 気道挿管とは現在、最も確実で、最もよく行われる気道確保の方法です。人間は、鼻または口、のどを経て空気を肺へ取り込んでいます。この空気の通り道が気道です。心肺停止、意識障害、気道異物などなんらかの原因でこの上気道が閉塞された場合に空気の通り道を開通させるのが気道確保です。主に全身麻酔時に気道挿管することが多いのです。

 どのようなことをするのかといえば、普通は口からのどを通して肺へ行く空気の通り道〔気管〕までポリ塩化ビニールの管〔挿管チューブ〕を通し、挿管チューブを通じて肺の中に空気と麻酔ガスを送り込みます。全身麻酔時では意識を取った後に行いますから患者様は解りません。この際、喉頭鏡という金属製のヘラでのどの奥を持ち上げます。この時に稀にですが口の中を傷つけたり、歯をぐらつかせたり極端な場合歯を折ってしまうというなことがあります。極々稀です。

 また、特別な場合、鎮静剤だけを使って意識は残したまま、ぼんやりした状態で気管挿管したり口ではなく鼻から挿管チューブを通すことがあります。手術が終わって麻酔を醒ませていくと意識が回復し自分の呼吸が出てきます。そうなれば、出来るだけ早く挿管チューブは抜去します。手術の後、数日間、風邪をこじらした時のように声が枯れたりのどが痛んだりすることがありますがそれは気管挿管の為です。数日間で回復しますから御心配なく。

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