こんにちわ誌

2008年3月号
「乳がん検診のススメ」 外科医長 矢野達哉

「乳がん検診のススメ」

 乳がんはここ10数年で急激に増加しており、1996年以降、日本女性の悪性腫瘍罹患率第1位ですが死亡率は第5位です。つまり、乳がんは早期に発見することができれば根治可能である可能性が高いと言えます。欧米では乳がん検診の普及により乳がんの患者数は増加しても乳がんによる死亡率が減少していますが、日本は上昇傾向です。

 乳がんによる死亡率を低下させるためには乳がん検診率をあげることにより早期発見率を高めることが重要であることがわかります。残念なことに日本のマンモグラフィ検診率は10%程度に過ぎません。

 乳がんの症状としては、しこりが代表的ですが、初期には無症状であることの方が多く自分では気付きにくいのが現状です。たとえ無症状であってもマンモグラフィや超音波検査で乳がんが発見されることがあります。しかし、病院での乳がん検診は通常、1~2年に1回ですので、その間に乳がんが発生する危険性もあるわけです。自己検診は乳がん検診を補完するためにも非常に大切です。早期に発見することができれば乳房組織を全部切除しなくても乳房温存療法(乳がんとその周辺の組織をしこりから2センチの範囲で切除)を行うことが可能です。

 乳がんの検診・診断・治療についてわからないことがあれば、気軽に外科外来で相談して頂ければと思います。

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