こんにちわ誌

2007年5月号
「こどものメタボリックシンドローム」 小児科医長 松浦健治

「こどものメタボリックシンドローム」

昨今、テレビなどのマスメディアでメタボリックシンドロームが世間をにぎわしています。

 このメタボリックシンドロームの元となる動脈硬化が実はすでに幼小児期から始まっていることが証明されています。そしてここ数十年に日本ではこどもの肥満が増えてきているため診断や治療を成人にやるのでは遅いことから、厚生労働省は成人とは別に、こどものメタボリックシンドロームの診断基準として、

①へそ周囲径が男女とも80㎝以上またはウエスト身長比が0.5以上、
②中性脂肪が120㎎/?以上またはHDLコレステロールが40㎎/?未満、
③収縮期血圧が125㎜Hgまたは拡張期血圧が70㎜Hg以上、
④空腹時血糖が100㎎/?以上の
四項目で①を必須として②、③、④の内二つ以上を満たしている場合をこどものメタボリックシンドロームと診断するといった暫定案が出されました。

 日本人こどものメタボリックシンドロームは学童の1~4%存在すると言われており、それに対し各自治体では学校健診を通して様々な試みがなされているところです。また、こどものメタボリックシンドロームのほとんどが両親の生活習慣に由来するため、これからの成人メタボリックシンドローム予備軍である30~40歳代の親の世代に対する介入がさらに重要となってきています。従って、こどものへその周りだけでなく家族みんなのへその周りを測り、家族そろってメタボリックシンドロームに取り組んでいきましょう。

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