こんにちわ誌

2007年4月号
「高病原性鳥インフルエンザウイルスの大流行に備えて」 内科部長 太宰康伸

 「高病原性鳥インフルエンザウイルスの大流行に備えて」   

 もし、国内で大流行した場合には、厚労省によると、国内では4人に1人が感染し、1千3百万~2千5百万人が医療機関を受診し、死者は17万~64万人に上ると推計されています。その場合には、医療機関の機能はほぼ麻痺状態になる可能性もあり、また、有効なワクチンの製造には最低でも1年間以上かかるため、予防に勝る感染対策はありません。

 感染経路は、接触感染、飛沫核感染が主体と考えられます。接触感染では、ウイルスが手についただけでは感染せず、そのウイルスの付いた手で、口腔・鼻腔・結膜の粘膜とその周囲に触れて初めて感染を起こしますから、必ず手洗いをしてから触るようにすることです。飛沫核感染とは、咳・くしゃみ時の飛沫の中にウイルスの粒子が含まれていて、これを吸い込むことにより、感染します。予防には、人中に出るときにはマスクを着用し、咳をしている人の1m以内に近づかない、また、うがいを心掛けてください。

 最期に、大流行が身近で起こり始めた場合、自分と家族が感染していなければ、大勢の人が集まる施設・建物に近づかず、流行の過ぎ去るまでの2週間程度、家に籠もり外に出ないことです。ライフラインにも影響が出ますので、その間の、食料のみならず、日常品、燃料、水等の備蓄をしておくことが推奨されています。

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