こんにちわ誌

2006年5月号
「手術室の中で パートⅢ 区域麻酔」 麻酔科医長 米田利弘

「手術室の中で パートⅢ 区域麻酔」

 前回、約二年前ですが全身麻酔についてお話しいたしました。今回は区域麻酔についてお話しいたします。 

 区域麻酔には硬膜外麻酔と脊髄麻酔があります。原則的に手術中、意識はあります。いずれも患者様には手術室のベットの上で横向きに寝て膝を抱え込む様にして、背中を海老の様に丸めていただきます〔私は体育座りの横倒しと言っています〕。その状態で背中または腰から針を刺して背骨の中にある脊髄神経の近くに局所麻酔薬を注入し、神経を一時的に麻痺させ痛みを取ります.。

 脊髄神経は硬膜という膜で保護されています。背中または腰から針を刺して背骨の間を通り抜け、この硬膜の外に局所麻酔を注入するのが硬膜外麻酔で、硬膜を貫き脊髄神経より下方の神経〔馬尾〕の周りの脳脊髄液の中に薬を注入するのが脊髄麻酔です。また、硬膜外麻酔は首から下、膝より上の手術によく使われ、普通は細いチューブを硬膜外腔に留置し、このチューブより麻酔薬を注入することによって術中の鎮痛はもちろん、術後の痛み止めとして使用することも可能です。
 
一方、脊髄麻酔は下半身の手術が守備範囲です。ですからよく半身麻酔と呼ばれています。 ちなみに脊髄麻酔は脊髄くも膜下麻酔と改名したようです。

 チョット分かり難いとは思いますが、区域麻酔のお話をさせていただきました。 

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