こんにちわ誌

2006年4月号
「予防接種」 小児科医員 千阪俊行

「予防接種」

新学期が始まり、子供達も新しい気持ちで学校・幼稚園へ登校されていることと思います。

ところで皆様のお子様は予防接種お済みでしょうか?

現在の予防接種法ではポリオ・百日咳・ジフテリア・破傷風(三種混合)麻疹・風疹・日本脳炎があり加えて結核予防法によるBCGがあります。予防接種の普及に伴い、そのような病気の患者数は減少していますが、散発的な流行も見られています。発生数の減少に伴い病気に関して保護者には軽い病気と思われている感を受けます。またマスコミでは予防接種副反応のみ取り上げ、効果に関しては論じない傾向もあり保護者には予防接種に不安を感じておられる方もいるでしょう。

しかし予防接種により多くの子供達が怖い病気から守られています。例としてはしかを挙げると、古くは「はしか」の事を「命定め」などといい、はしかが子供の寿命を決めている時代もありました。50年前は年間数千人の方が亡くなり、現在でも年間数万人が罹患し50人位の方が亡くなっている怖い病気です。アメリカでは予防接種の徹底により年間30-40名の発生にとどまり、予防接種の恩恵が分かります。また発生者のほとんどが日本などから持ち込まれたものです。

日本は他の国に比べ、予防接種率が低く(70-80%)先進国唯一の「麻疹輸出国」として非難を受けています。他の予防接種も同様の状態であり小児科医としては「予防できる病気を予防してあげること」は子供の健やかな成長に欠かす事の出来ない事だろうと思います。

入学・新学期、この節目に一度母子手帳を見直されてはいかがでしょうか?

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