こんにちわ誌

2005年9月号
「C型肝炎治療の変遷」 内科部長 山下省吾

「C型肝炎治療の変遷」

 C型慢性肝疾患は数十年の経過をかけて、肝硬変、肝細胞癌に至る疾患であり、C型肝炎の段階での根治的治療、すなわち早期にウィルスを死滅させることが望まれます。その特効薬として約十五年前よりインターフェロン(INF)が使用されています。当時、一部の患者さんには著効が得られていたのですが、他方、多くの患者さんにはさほどの効果が得られませんでした。いろいろな研究の結果、同じC型肝炎の患者さんでも保有するウィルスの量が多いとINFの効きが悪いことが判明しました。

 そこで、数年前よりウィルス量の多い患者さんにはレベトールという内服の抗ウィルス薬とIFNを併用すると一段と効果が良いことが報告され、当科でもこの治療法により多くの患者さんがC型肝炎から開放されています。

 さらに約二年前からは週一回の注射で十分な効果が得られる(通常は週三回以上必要)IFN製剤が認可され、これにより入院の必要がなくなっております。

 また、本年四月には一部のIFNは自宅で患者さん自身が注射可能となり、加えて近日中には肝硬変、肝細胞癌の患者さんにもその適応が拡大され、使用可能となるようです。

 つまり、今後はC型肝炎~肝硬変~肝細胞癌のどの段階においても入院の必要なく、また自宅でIFNが使用できる環境が整ったわけで、患者さんにとっては朗報と思われます。
 これらの疾患でお悩みの方がおられましたら是非ご相談戴けたらと思います。

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