こんにちわ誌

2005年8月号
「痛風とその予防法」 整形外科医長 松本彰男

「痛風とその予防法」

痛風は、中高年の男性に多い病気とされてきました。現在でも変わらず99%の患者が男性ですが、最近では30代で発病する人が最も多く、若年化する傾向にあります。高血圧、動脈硬化をはじめ、様々な成人病の誘引となることからも早期治療が大切です。そこで今回は痛風とその予防法についてお話しましょう。

痛風はある日突然、足の親ゆびの付け根の関節が赤く腫れて痛みだします。痛みは万力で締めつけられたように激烈で、大の大人が2、3日は全く歩けなくなるほどの痛みです。発作的な症状でこれはたいていの場合、1週間から10日たつとしだいに治まって、しばらくすると全く症状がなくなります。ただし油断は禁物で、半年から1年たつとまた同じような発作がおこります。そして繰り返しているうちに、足首や膝の関節まで腫れはじめ、発作の間隔が次第に短くなってきます。このころになると、関節の症状だけでなく、腎臓などの内臓が侵されるようになってきます。

尿酸値を上昇させる要因はいろいろとありますが、主に食生活と飲酒の問題が重要です。最近では「これは食べてはいけない」という食品の制限はあまり指導しなくなり、「食べる総量を制限することが大切である」と指導しています。痛風の患者さんの60%には、肥満があり、肥満度が大きいほど尿酸値は高くなります。食事を減らし、よく歩き、標準体重を守ることが大切です。またアルコール飲料を飲むと尿酸値は一時的に上がります。

予防法は、尿酸値を下げるために次のような点で日常生活の注意をしてください。 ①肥満を解消すること ②アルコール飲料を控えること ③積極的に水分を摂取(少なくとも毎日2リットル以上の水分)すること ④軽い運動を行うこと ⑤精神的ストレスをうまく緩和すること です。

痛風発作が起こった場合の応急処置は ①患部を冷やすこと ②発作の起こった関節を安静にすること。マッサージなどもってのほか ③禁酒 ④バファリンなどのアセチルサリチル酸(アスピリン)はたくさん飲むと発作がひどくなりますので使わないほうが良いでしょう。解熱剤として処方された坐薬があればそれを使っても良いでしょう ⑤出来るだけ早く医師に受診することです。

これから暑い季節となります。特に男性の方は、アルコールの飲み過ぎに注意しましょう。

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