こんにちわ誌

2004年12月号
「申の戯れ」 副院長 産婦人科 西村哲一

「申の戯れ」

 数々の史上初の記録を残して、今年も暮れようとしています。オリンピックのメダルラッシュや、イチローの安打記録は世間の意気を亢め、清涼剤の役目を果たしてくれました。しかし反面、夏の猛暑、台風上陸、地震と自然災害の記録更新は私たちの一生の記憶に残る辛い経験になりました。また、世界に目を移すと、テロと半テロの名の下に起こっている宗教戦争にも似た火勢を弱らせる気配はありません。私たち日本人も否応無くその火の粉を被り、火中に栗を拾うような立場に立たされています。

 今年は申年でした。さるは小器用で悪戯好きといわれています。昔から、申年には色んな異変が多いといわれています。日本史に残る○○の乱、○○戦争といわれるものも申年に起こっているものが多いそうです。大きな災害も少なからずこの年に起こっているようです。

 歴史の中で、天変地異、動乱の類は無数に起こっているわけで、その中の一部がたまたま、その年にあったと言ってしまえばそれまでですが、今年のように何もかも一緒に起こってしまうと、やっぱり申は人間の愚行を嘲笑しながら、ちょっとした戯れのつもりで私たちを試しているのかもしれません。しかし反面、今年の災害の大きさの原因の一部は猿の浅知恵ならぬ人間の浅知恵にあったのも確かなようです。

 来年は酉年、コツコツと日々餌を啄ばむ鶏の地道な努力も大切ですが、ここは、一度身を灼き生まれ変わる不死鳥、フェニックスの年を期待したいものです。

 よいお年をお迎えください・・・

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