こんにちわ誌

2004年8月号
「昼間に眠くないですか?」 内科医長  間口元文

「昼間に眠くないですか?」

 睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気があります。症状はいびき・無呼吸・眠気(傾眠傾向・倦怠感等)です。一般に、いびきは大きく、10秒から数十秒の無呼吸が発生し、その後大きないびきが再開するといわれます。これらの症状を本人が自覚することは少なく、多くはベッドパートナー(睡眠を共有する人)に指摘されるようです。

 誰にとっても良質で充分な睡眠をとることは重要であり、満足な睡眠ができないと社会生活も障害されます。2003年にJR山陽新幹線で居眠り運転がありましたが、運転士は無呼吸症候群の患者さんでした。一方、一般ドライバーでもこの病気の人は交通事故が健常対象者の7倍の頻度で生じているともいわれます。また、この病気の問題点は睡眠障害だけにとどまりません。不整脈・高血圧症・狭心症・心筋梗塞・心不全および脳血管障害等の発症と病気の重症度との関連が報告されています。

 有病率は30才以上の男性の4%、女性の2%を占めるともいわれ、決して希な病気ではありません。さらに、自覚症状のない睡眠呼吸障害(症状がいびきと無呼吸だけ)の患者さんはその5-6倍も存在するようです。1時間あたりの無呼吸の回数が20回以上ある重症のひとの5年生存率は84%との報告もあり、積極的な治療が必要です。治療により清明予後は明らかに改善するようです。

 昼間に眠気や倦怠感が取れない人、身内の方に『睡眠中に呼吸が止まっている』など指摘されたことのある人は睡眠時無呼吸症候群あるいは睡眠呼吸障害の疑いがあります。内科で検査をうけてみてはいかがでしょう。

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